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『テイルズ オブ ベルセリア』をエンディングまで遊んで感じたこと。【ネタバレなし】

ファミ通.com 8月10日(水)19時2分配信

●ふたりの編集者がざっくばらんに語り合う
 2016年8月18日発売予定のプレイステーション4&プレイステーション3用ソフト『テイルズ オブ ベルセリア』。本作のサンプルROM(製品版と同等)をエンディングまでプレイした2名の編集者が、感じたことを率直に語り合ってみた。物語のネタバレはないので、少しでも参考になれば幸いだ。

 ※読まれる方によってはネタバレと受け止められるかもしれない内容も含みますが、週刊ファミ通の記事でお伝えしてきた内容からは逸脱しておりませんので、あらかじめご了承ください。

 
【編集者プロフィール】
 ◆川島KG……週刊ファミ通編集者。ゲームキューブ版『シンフォニア』で初めて『テイルズ オブ』シリーズを遊んでハマる。以来、仕事でかれこれ10年以上、シリーズを担当してきた。
 ◆藤田きなこ……ファミ通ソーシャル編集部などを経て、現在は週刊ファミ通の書籍チームに所属する編集者。『デスティニー2』以来、プライベートや各部署の仕事でシリーズを楽しんできた。


発売前から抱いていた“期待”

川島KG(以下、川島) 前作『ゼスティリア』のとき、僕は週刊ファミ通の記事を担当して、藤田さんはそのころ別部署にいたから個人的に遊んでいたよね。今回『ベルセリア』をプレイして、どう感じた?

藤田きなこ(以下、藤田) 単刀直入に言うと、予想外におもしろくてビックリしました。ストーリー構成的にもシステム的にも、前作で個人的に気になっていたところがほぼ解消されていて、なおかつ最新作ならではのおもしろさをしっかり追求している感があって、すごく楽しめました。

川島 なるほど。僕はむしろ、“ビックリ”とは逆で、いろいろな意味を込めて“ホッとした”かな。『テイルズ オブ』シリーズはこれからも続いてほしいし、そうなるための大きな役割を『ベルセリア』が担っていると思っていたから、おもしろくて本当に良かったっていう……。

藤田 あ、じゃあ川島さんも楽しめたんですね。川島さんはサンプルROMが届いてからクリアーするまでがけっこう速かったから、「速すぎない? ちゃんと遊んだの?」と思ってました。

川島 寝る時間も惜しんで遊んだよ! 『ベルセリア』は、プレイする前から「おもしろそう」と思わせてくれる情報がけっこう出ていたのも良かった。たとえば、感情のままに突き進む女性主人公(ベルベット)と、純真無垢な少年(ライフィセット)が出会い、旅をともにする中で心を通わせていき……という展開は、ある意味では王道というかベタなんだけど、だからこそ遊ぶ前から魅力がわかりやすかったし、そのうえで『ベルセリア』のテーマにもつながっていて、ストーリーラインが明快だった。

藤田 確かに。ベルベットと、敵対する“聖寮”に属するエレノアとの関係もそうですよね。本来はけっして相容れない間柄であるはずの2人が、とある事情からいっしょに旅をすることになって、ベルベットの事情や聖寮の真実を知ったエレノアの心境に、少しずつ変化が……。プレイヤーが期待するような衝突なり交流なりが描かれていく中で、2人の意外な一面も見えてきたりして、この先どうなるんだろう、早く見たい! というモチベーションが最初から最後まで続きました。

 
川島 ベルベットの過去の回想から始まる、ゲーム開始直後の流れから引き込まれたね。あれを見たら、それこそベルベットに“感情”移入したくなる。さらに言うと、優しく穏やかだったベルベットにあれほど強い復讐心を抱かせてまで、“理(ことわり)”を貫かんとするアルトリウスはいったい何を考えているのか、確かめたくなった。まぁ、ベルベットは仇敵の道理など知ったことではない勢いで突き進むけど。

藤田 目的を果たすためにここまで吹っ切れる主人公も珍しいですよね。川島さんは、パーティーキャラクターでは誰がいちばん気になりました? 私は、アイゼンかな。たぶん、『ゼスティリア』を遊んだ人のほとんどが気になっているキャラクターだと思うんですよ。彼の情報が公開されたときはすごく驚きましたし! パーティーの中ではいわゆる大人な立ち位置だけれど、彼もまた譲れないもののために戦っていて、そういったときに見せる表情がカッコよかったですね。あと、外見と声優さん(森川智之さん)が個人的にどストライクです!

川島 アイゼンは女性ユーザーからの人気も高そうだね。個人的な思い入れを言えば、僕は断然、ライフィセット。先日のイベントで声優さん(浅倉杏美さん)も言っていたけど、この少年の成長していく姿がすっごく愛おしい。僕はあんまりフィギュアとかを買うタイプじゃないんだけど、ライフィセットのフィギュアやぬいぐるみが出たらぜひ買いたい。

藤田 川島さんの風貌でぬいぐるみとか(笑)。

川島 いいでしょ別に! ライフィセットに限らず、『ベルセリア』のパーティーキャラクターはみんなイイ味出してる。ふだん、いろいろなゲームを遊んでいると、一部のキャラクターが好きになれなかったり、遊んで初めて「こういうキャラクターだったのか!」と思い知ることもあって、ぶっちゃけた話、『ゼスティリア』もそういうところはありつつ僕は楽しんだけれど、『ベルセリア』は、発売前の情報で感じ取れるキャラクターのイメージから大きく変わるようなことはないと思う。みんな、期待に応えてくれた。しいて言うなら、やっぱりライフィセットかなぁ……この子の成長が、思っていた以上に愛おしくて。

藤田 どれだけライフィセットが好きなんですか(笑)。でも確かに、ライフィセットは『ベルセリア』の物語ですごく大きな存在になりますよね。彼以外のパーティーキャラクターは、最初から芯がブレないというか、自分の中の譲れないものがしっかりしている。ライフィセットも旅をする中でそれが芽生えていくんだけど、そうした彼らの変化が、お互いの内面に影響を与えているようにも感じられました。

(次ページに続く)

●バトルも気持ちよく、奥深く。
 
藤田 システム面でも、『ベルセリア』はバトル中のカメラワークがかなり向上していて、快適に遊べました。操作性が一新される(※1)と知ったときは、「これまでの伝統はどうなるんだ!?」と思いましたけれど、実際に遊んでみたらすぐに慣れて、ちゃんと『テイルズ オブ』シリーズらしさも感じられて良かったです。

川島 新要素の“ソウル”や“ブレイクソウル”(※2)は、使いこなすほどにテクニカルな戦いかたができるシステムではあるけれど、それ以上に、爽快感を重視した仕組みだと思う。実際、僕はもともと深く考えずに突っ走るタイプだから、週刊ファミ通の攻略記事(ゲームと同日発売の号より掲載!)を担当したライターのほうがよっぽど上手にプレイしているけど、僕も序盤からけっこうなヒット数のコンボを決めることができて気持ち良かった。

藤田 ×ボタンで発動する術技を“おまかせ”にすることもできるから、通常の敵と戦うときは基本“おまかせ”にしてもいいですし、ボスなどの強敵と戦うときは、弱点を突ける術技をセットすると効果的ですね。敷居の低さと奥深さが両立していて、いいバランスだなと思いました。

川島 今回はこれまで以上に、バトル中に参戦メンバーを入れ替えたり、操作キャラクターを切り替えたりして、臨機応変に戦えたような気がする。キャラクターごとに術技やブレイクソウルの性能がだいぶ違うから、この敵にはコレだ! という攻めの手段をいろいろと編み出すのが楽しい。

 
藤田 そのほかにも、装備品を強化したり、料理の効果でバトルを有利にしたり、強敵に挑んで特別な戦利品を手に入れたりと、やり込み要素がいろいろあるので、これらも活用するとバトルがさらに楽しくなりますね。できることが多いので迷う人もいるかもしれないけど、仕組み自体はどれもシンプルでわかりやすいので、『ベルセリア』で初めてこのシリーズを遊ぶ人にも満喫してほしいです。

川島 そのための情報を、週刊ファミ通の攻略記事でもお届けしますからね! ……という宣伝はさておき(笑)、ライターから届いた原稿を読んで「なるほど!」と思ったことも多々あったなぁ。たとえば、本編ストーリーに絡まない強敵を倒すことによっても、すごく便利な“魔水晶”(※3)が手に入るなんて知らなかった。

藤田 えーーっ!? 魔水晶はめちゃくちゃ大切じゃないですか。寄り道をしてでも強敵を倒しにいく価値は十二分にありますよ。やっぱり川島さん、速攻でクリアーしすぎたんじゃないですか?

川島 そんなに良い見返りがあるとは知らなかったんだって! とはいえ、ほかにもサブイベントとかミニゲームとか、遊び尽くせていないお楽しみ要素はまだまだあるから、製品版で改めてプレイしたいな。藤田さんは疑っているかもしれないけど、僕は『ベルセリア』のこと、シリーズの中でもかなり好きだからね?

藤田 そこは別に疑ってないですよ(苦笑)、私もかなり好きですし! 製品版が楽しみすぎて、配信中の体験版(バトル編)でフィールド上に敵が出現しなくなるまで戦いまくってます。チャットもいくつか楽しめる“シナリオ編”と合わせて、体験版はぜひ触ってみてほしいですね。

川島 体験版や公式サイト、テレビCMなどを見て、興味を持った人にはぜひオススメしたい。きっと、その期待に応えてくれる作品だと思うから!

 
 ※1:操作性が一新……従来のシリーズでは、バトル中にプレイヤーがカメラの操作を行わず、左スティックと○または×ボタンを組み合わせて術技を発動していた。本作では、右スティックで自由にカメラを操作し、術技は、△・□・○・×の各ボタンにセットして発動するスタイルに変更。メニュー画面にて、自分の好きな順番で術技をセットしておけば、簡単操作で多彩な連携をくり出せる。

 ※2:ソウル、ブレイクソウル……本作では、参戦するキャラクターがそれぞれの気力・霊力である“ソウル”を持っており、その数が多くなるほど術技の連携回数を増やせる。また、連携の終わり際に“ブレイクソウル”を発動すると、それ自体が強い効果を発揮するうえに、連携状態を継続してさらにコンボをつなげられる(その代わり、ソウルがひとつ減る)。

 ※3:魔水晶……所持しているだけで、パーティーにさまざまな効果をもたらすアイテム。キャラクターの能力向上や、フィールド上の移動速度アップ、新たな機能の解放など、魔水晶の効果はさまざま。


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(C)いのまたむつみ (C)藤島康介 (C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
※画面は開発中のものです。

最終更新:8月10日(水)19時2分

ファミ通.com

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。