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地震発生仮説「熱移送説」本に 埼玉大の角田名誉教授

上毛新聞 8月10日(水)6時0分配信

 群馬県東吾妻町出身の埼玉大名誉教授、角田史雄さん(74)=埼玉県ふじみ野市=が「次の『震度7』はどこか!」(PHP研究所)を出版した。地震発生のメカニズムとして独自の仮説「熱移送説」を説明した。角田さんは「群馬でも減災の取り組みが必要」と警鐘を鳴らしている。

◎火山活動の予兆から地震予知

 角田さんは渋川高―埼玉大卒。東京教育大(現筑波大)大学院博士課程修了。専門は構造地質学。プレートテクトニクス説では説明できない地震が多いとして、地球内部の熱の移動に着目する熱移送説を展開している。

 角田さんによると、熱が集中しやすい地点で地下の岩盤が熱で膨張すると、表層がひび割れたりして地震が発生する。磁気共鳴画像装置(MRI)の原理で地下温度を測ると、高温の地域と地震多発地域が一致するという。こうした傾向を分析することで、地震が起こる場所や周期を特定しようと試みている。

 地震と火山活動は連動しており、火山活動の予兆をつかむことが地震予知につながるとする。「誰もが見て分かる現象から地震を予測できるようにするのが学者の役割」との信念で研究を続けている。

 群馬県での大地震発生については「地盤が固くて直下型地震は起こりにくいが、隣県の地震が大きな揺れをもたらすことはありうる」としている。

 新著は平易な言葉遣いの対談形式で自説を紹介している。227ページ、税込み1134円。

最終更新:8月10日(水)6時0分

上毛新聞