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実際の相談から感じた 住宅ローン加入者が入ってはいけない保険とは?

マネーの達人 8月10日(水)5時14分配信

低解約返戻金型終身保険とは

教育費が負担で住宅ローンの支払いも止められないし、保険もあと何年も続けないと損するので止められない、どうすれば良いの?
という相談がありました。

保険証券を見せてもらったら、低解約返戻金型終身保険という商品でした。低解約返戻金型終身保険は支払い期間を超えると解約返戻金が保険料を上回る商品です。

支払期間中は、解約返戻金が低めに抑えられているのが特徴です。住宅ローンの相談を受けていて良く見るのは、教育資金目的で15年から18年、老後資金目的で20年、30年という中長期の契約です。

保険料も2、3万円程、中には5万円を越す高額な契約もあります。

今回のケースでは、上記の通り、支払期間が30年という長期の契約で、保険料も3.7万円程でした。

「低解約返戻金型終身保険」はどうやって提案されているのか

よく預貯金と比べて提案されています。

預貯金と保険の二者択一で、投資信託等の投資性商品は提案に入っていません。銀行に預けても全くといって増えない時代です。一般的に預貯金の比率が高い人が多いこともあり、

預け先を保険会社に変えませんか?

といって保険を勧められます。

銀行の預金が0.1%を切るのに対し、先ほどの図の内容だと実質の利回りは30年で約0.8%です。確かに銀行の金利よりも有利ですし、死亡保険も付いています。

しかし長期にわたって資産形成するのに銀行預金と比べるのはナンセンスです。

預貯金は決済や有事の際にすぐ使える流動性資産として使うのが通常ですので長期の資産形成には向いていません。それに30年も預けて1%にも満たない利回りなどインフレにも負けてしまうかもしれず、資産形成には役に立ちません。

長期分散で積立投資を実践すれば、30年もあれば理論的には年利5%以上の複利運用は可能です。

なぜ支払期間が長くなるのか

端的に言うと販売側の都合です。支払期間が長い方が販売側の手数料率が良くなります。支払期間が短い方が、ユーザーメリットがありますがそうすると販売側の手数料率が大幅に下がります。

最近のもので一番短いのは10年払いがあります。10年払いだと手数料率は低いです。また教育資金や老後資金作りを口実に意図的に長期の契約にしようとセールストークを組み立てているのが実態です。

今払えても長期間にわたって支払い続けられるのかという確認が抜けています。

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最終更新:8月10日(水)9時35分

マネーの達人