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日本の技術が肥満体国メキシコ救う 日本光電やオムロンが医療サービス乗り出す

日刊工業新聞電子版 8月10日(水)13時51分配信

肥満解消プログラムやAED普及へ

 日本の医療機器メーカーがメキシコで医療サービスの普及活動に取り組む。日本光電は自動体外式除細動器(AED)の普及事業を展開する。オムロンヘルスケア(京都府向日市、荻野勲社長)は、スマートフォンで肥満解消を図るプログラムを実施する。メキシコは高い肥満率を背景に慢性疾患が増加している。日本の技術力で疾患対策をサポートする。

 日本光電はメキシコ国立自治大学と組み、現地の医師や看護師、医療スタッフなどにAEDを用いた一次救命措置の講習、トレーニングを実施する。同国で増加傾向にある急性心筋梗塞による心臓突然死を防ぐ。

 AEDは急性心筋梗塞での蘇生率改善に有効だが、現地では一次救命措置にAEDが組み込まれていないなど普及が進んでいない。このため、普及事業を通じ「一次救命措置の下地を作る」(海外事業本部)方針。

 2016年度下期(10月-17年3月)から2年間で計4回、現地で講習・トレーニングを実施するほか、計2回日本に関係者を招き、日本でのAEDの運用状況などを紹介する。「AED普及に向けた中長期の布石」(同)とし、将来一般市民による除細動が実施できる環境を整備する。

 オムロンヘルスケアは現地の保健省や社会保険庁所管の病院を対象に、デジタル体重計や歩数計とスマートフォンを組み合わせた日本式肥満解消プログラム「測るだけダイエット」の有効性を実証する。16年度下期から2年間で計200人の肥満者に対し、肥満解消プログラムを実施し、効果を検証する。

 メキシコは経済協力開発機構(OECD)諸国でも最も肥満率が高く、慢性疾患が増加している。糖尿病や急性心筋梗塞などの対策が急務になっている。

最終更新:8月10日(水)13時51分

日刊工業新聞電子版