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上越、吾妻、信越線に211系電車を改良投入、利便性向上へ 107、115系は順次引退

乗りものニュース 8月10日(水)12時0分配信

ドアが手動からボタンひとつの自動に

 JR東日本高崎支社は2016年8月9日(火)、群馬県内を走る上越線(高崎~水上)、吾妻線(渋川~大前)、信越本線(高崎~横川)に8月22日(月)から順次、211系電車を投入すると発表しました。

 211系は、国鉄時代の1985(昭和60)年に登場した普通列車向けの電車。今回、先述の各線区に投入されるのは、かつて高崎線(上野・大宮~高崎)や宇都宮線(上野~黒磯)を走り、現在は両毛線(高崎・新前橋~小山)などで使われている車両で、新車ではありません。しかしJR東日本高崎支社によると、乗降用ドアの足元に滑り止めを設置する、乗降用ドアと座席の境目へ寒さよけになる仕切りを設置する、降雪地の走行になることからヒーター(暖房)の温度設定を調節する、床下へ搭載する機器に対策をする、といった改良をしているそうです。

 また、対象の3線区で現在使用されている107系電車と115系電車は乗降時、ドアを手で開ける必要がありましたが、211系はボタン操作が可能なため、「これまでより利用しやすい車両になります」(JR東日本高崎支社広報)とのこと。

 新たに投入される211系は窓と平行に長い座席が設置された「ロングシート」タイプの車両で、定員が増えることから、混雑時の利用もしやすくなるといいます。

107系と115系は順次、引退へ 予定時期は?

 このたびの上越線(高崎~水上)、吾妻線(渋川~大前)、信越本線(高崎~横川)への211系投入により、現在そこで使用されている107系と115系は、JR東日本高崎支社によると順次、引退する予定とのこと。ただ具体的にいつまでに引退とは、現時点では決まっていないそうです。

 107系は、国鉄分割民営化後の1988(昭和63)年に登場。緑とオレンジのツートンカラー(湘南色)を身にまとい、国鉄時代に多くの急行列車で使用されていた165系急行形電車の機器(モーターや冷房装置など)を流用し、製作された車両です。かんたんにいえば、役目を終えた急行形電車を普通列車用に造りかえたもの、とできるでしょう。

 この107系は現在、群馬県周辺でしか走っていないため、211系投入によりすべて引退すれば、107系自体がすべて引退することになります。

 115系は、国鉄時代の1963(昭和38)年に登場。寒冷地や坂の多い路線での走行を想定した普通列車向けの電車で、東は関東甲信越の宇都宮線や高崎線、信越本線、中央本線から西は山口県の山陽本線まで、広い範囲で使用されました。初登場から半世紀以上を経た現在でも各地を走っていますが、次第に数を減らしています。

恵 知仁(鉄道ライター)

最終更新:8月10日(水)23時2分

乗りものニュース