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<リオ五輪>体操男子“金” 山室と加藤、埼玉栄総監督の夢かなえる

埼玉新聞 8月10日(水)10時30分配信

 リオデジャネイロ五輪第4日の8日、体操の男子団体総合はエース内村航平(27)=コナミスポーツ=や、山室光史(27)=同、埼玉栄高出=、加藤凌平(22)=同、同=らを擁する日本がロシア、中国との大接戦を制し、2004年アテネ以来3大会ぶり7度目の金メダルに輝いた。

 “為せば成る日本一! どうせやるなら世界一!!”。

 埼玉栄高体操場の壁に大きく貼られ、技を磨く選手たちを見守っている部訓だ。この堀出一夫総監督(65)がずっと伝え続けてきた言葉を2人のまな弟子、山室と加藤がかなえた。しかも2人、同時に。

 「めちゃくちゃ、うれしいですよ。夢だもんね」

 堀出総監督は現役時代、アジア大会優勝、全日本種目別を何度も制したが、五輪代表の座は射止められなかった。

 「果たせなかった夢を、ここで教え子たちに託した。オリンピックに出るだけではなく、金メダルを取れる選手になってほしい」

 こんな原点の思いと指導が実を結び、感慨深げだった。

 体操男子の演技は、自宅のテレビで生観戦した。

 最初のあん馬で山室が落下した。それでも「ごめん」と謝る山室を、内村ら他の選手が温かく笑顔で迎えたのを見て、「優勝する雰囲気があった」。それは、山室のキャラクターがなせる業だという。小学2年から、茨城の古河市から母親の車で毎日通った山室少年を指導してきた恩師らしく「高校の時も明るくて、よく声を出していた。ムードメーカーは、光史じゃないと務まらない」と分析する。

 加藤はオールラウンダーらしく出場5種目中4種目で15点以上をマーク。「安心して見られなかったよ」と言いながらも「凌平らしかったね」と笑顔を見せる。

 今や加藤の代名詞、本番での無類の強さと抜群の安定感は、埼玉栄高での3年間で培われた。1年秋ぐらいから突如頭角を現し、3年次にはコナミの選手と競っても遜色はなかった。「覚えたい技があると納得するまで黙々と練習していた。教え子の中でも数少ない」と懐かしむ。そして「フィジカル(体)は中の上。でもメンタル(心)とインテレクチュアル(頭)は上の上」と独特の表現でたたえた。

 夢をかなえた2人にはこんな言葉を贈るつもりだ。「よくやってくれた。ありがとう」

最終更新:8月10日(水)10時30分

埼玉新聞

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

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昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。