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進化止まらぬハウステンボス。澤田社長が描く「ロボット×観光」のこれから

ニュースイッチ 8月10日(水)12時10分配信

「1年内に海外店も計画している。世界の競争の中で勝てるようになれば本物だ」」

 ハウステンボス(長崎県佐世保市、澤田秀雄社長)は、旅行専門誌の九州山口人気観光地で4年連続1位に選ばれるなど九州を代表するテーマパーク。2010年に就任した澤田社長はロボットが活躍する「変なホテル」など新たな仕掛けを次々と展開。この7月には最先端ロボットを体験できる施設「ロボットの王国」をオープンした。観光産業におけるロボットの活用と将来について澤田社長に聞いた。

 ―園内を実証の場とする「スマートロボット実証実験」などロボット活用に注力しています。
 「ロボットの時代が来ている。『変なホテル』は最初からロボット導入を考えていたわけではない。ホテルは人件費が一番かかる。生産性を高めるため自動化とロボット化に行き着いた。今後は園内でAI(人工知能)の実験も始まり、簡単な作業は全部AIが対応するようになる。将来の運用を目指す自動運転バスなどは安全が完全に確保され、0・5人で動かせることが運用条件だ」

 ―ホテル全般のロボット化は加速するでしょうか。
 「おもてなしが重視される五つ星ホテルや旅館は別として、それ以外のホテルは変わってくるだろう。一般にロビーの機能はチェックインと宿泊者からの質問に答えることの大きく二つ。チェックインは簡単であるほどうれしいはずだ。当社では宿泊層ごとの満足度向上や客室掃除のロボット化など課題は山積みだが、17年春には千葉県浦安市に2号棟が開業、1年内に海外店も計画している。世界の競争の中で勝てるようになれば本物だ」

 ―観光産業でもロボット導入が進むと思いますか。
 「徐々に増えていくだろう。今までは産業用ロボットの応用でサービスロボットが生まれてきた。今後はサービスに特化したロボット開発も進む」

 ―ロボット活用で仕事の革新が求められています。
 「将来ロボットにできないことはないと考えている。昔は産業用ロボットに代表されるような力仕事だったが、今はアルゴリズムを使い自分で考え始めている。ロボットには創造力がないという概念が変わり始めた。進化のスピードは速く、コンピューターの性能が向上している。弊社は観光ビジネス都市の実現を目指している。ロボットとAIを園内に活用し、次世代のテーマパークへと進化させる」

【記者の目/生産性と満足度両立】
 「変なホテル」は7月で開業1年。熊本地震による観光客の減少は回復し、8月はほぼ満室だ。ホテルは受け付けのほか窓・床の掃除、芝刈りをロボットが担う。ロボット主体のサービスに不安を感じる利用者がいるかもしれない。同社はホテル開業以来、宿泊者にアンケートを実施。不満を一つひとつ改善している。生産性と顧客満足度向上の妥協なき取り組みが、一過性の話題で終わらないロボットホテルの力強さを物語る。
(聞き手・文=西部・増重直樹)

最終更新:8月10日(水)12時10分

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