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小吹隆文撰・週末アート、8/10~

Lmaga.jp 8/10(水) 20:00配信

「とにかく誰よりも現場を見て歩く」を信条に、美術ライター・小吹隆文が膨大なアートの海から、いま必見の展覧会をピックアップ! 今週は、文人の水滴、日本近代洋画の巨匠、世界の巨匠の青春時代の作品展を紹介。

小さくともキラリと光る、陶芸の精華『朝鮮時代の水滴-文人の世界に遊ぶ』

水滴とは硯に水を注ぐ道具で、筆、墨、硯、紙の文房四宝と共に文人の書斎を飾ってきました。朝鮮半島では、朝鮮時代(1392~1910)の18世紀に文人趣味が流行し、19世紀には数多くの水滴が作られています。動物、果実、家形、山形などの形に、様々な文様や銘文を施したそれらには、高潔、清貧、子孫繁栄、富貴長命といった文人の理想・願望が込められているのです。本展では、「大阪市立東洋陶磁美術館」の館蔵品から厳選した水滴126点と、筆筒、紙筒、硯などの文房具、燭台、煙管などにより、当時の文人たちの精神世界を紹介。また、日本人が水滴に注いだ情熱にも触れています。同館で水滴展が行われるのは約30年ぶりであり、その意味でも貴重な機会です。

2016年8月13日(土)~11月27日(日)
大阪市立東洋陶磁美術館
大阪府大阪市北区中之島1-1-26

これぞ正しく日本近代洋画の王道『日本近代洋画の巨匠 和田英作展』

農作業を終えた一家が、夕暮れの川のほとりでたたずむ様子を描いた「渡頭の夕暮」や、日本の歴史に題材をとった大作、数々の肖像画、薔薇を描いた静物画、富士山を描いた風景画などで知られる日本近代洋画の巨匠、和田英作(1874~1959)。彼は鹿児島県出身で、同郷の黒田清輝の画塾で学んだ後、東京美術学校の助教授に招かれるも、一度同校に入り直し、さらに卒業後4年間のヨーロッパ留学を経て教授に就任しました。その後、校長を務めるなど、日本洋画界のメインストリームを歩んだ巨匠です。初期から晩年までの油彩画、素描、下絵など約80点で、その端正な絵画世界をお楽しみください。具象絵画が好きな人なら、堪能できること請け合いです。

2016年8月13日(土)~10月10日(祝・月) 
神戸市立小磯記念美術館
兵庫県神戸市東灘区向洋町中5-7

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最終更新:8/10(水) 20:00

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