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ボウズハゼが滝登り

紀伊民報 8月10日(水)16時36分配信

 和歌山県古座川町小川にある県の名勝・天然記念物「滝の拝」で、ハゼ科のボウズハゼやヨシノボリが、豊富な餌を求め、上流を目指して岩壁をよじ登っている。ボウズハゼは口と腹びれを、ヨシノボリは腹びれを吸盤のように動かして進んでいる。

 夏の風物詩「滝登り」で、水が流れる高さ約7メートルの岩壁をはっている。ボウズハゼは通称「渓流のアルピニスト(登山家)」と呼ばれる。

 県立自然博物館(海南市)の平嶋健太郎学芸員によると、その年の雨量によって違いはあるが、ボウズハゼは5、6月と8月の盆前後~10月初旬、ヨシノボリは6月下旬~9月初旬に滝登りをする。

 ボウズハゼは頭が丸く、体の模様は目立たないが、しま模様をしている。主にコケを食べる。ヨシノボリは頭がとがっていて体に斑点やまだら模様があり、水生昆虫やコケなどを食べる。古座川の本流や支流では、ボウズハゼが小型化し、生息数が減少しているという。

 滝の拝では、水流に負けて川に落とされるなどしながら、果敢に滝登りに挑戦するボウズハゼやヨシノボリの姿を見ることができる。

最終更新:8月10日(水)16時36分

紀伊民報