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ウミガメのふ化を観察

紀伊民報 8月10日(水)16時35分配信

 和歌山県串本町有田の串本海中公園センター水族館は、飼育しているアカウミガメが産んだ卵を展示している。ウミガメを繁殖させている水族館は全国でも少なく、特色を生かした展示になっている。順調にいけば卵は9月上旬にふ化する見込みで、同水族館の飼育員、吉田徹さん(34)は「運が良ければ、来場者もふ化する様子が見られます」と話している。

 ウミガメパークにある砂場の人工産卵場で、飼育しているアカウミガメが7月7日に産卵した約100個のうち、15個ほどを人工ふ化器に移して、トピックス水槽で公開している。

 ふ化器の中に水ゴケを敷き詰めて湿度を保ち、温度は29度前後にしている。卵はピンポン球に似ていて直径は4~5センチ。約60日でふ化する。卵は次第に大きくなり、現在はカメの影や血管を確認することができる。

 吉田さんによると、人工産卵場では今年、6~7月に10回の産卵を確認した。アカウミガメは1回につき約100個の卵を産み落とすという。

 赤ちゃんカメは水族館で1、2年飼育し、一部を展示用に残して後は海に放流する。水族館前の海岸などで放流イベントもしている。ふ化したばかりのカメの展示もしていて、今年は8月下旬を予定している。

最終更新:8月10日(水)16時35分

紀伊民報