ここから本文です

欧州債:スペイン債の長短利回り格差が縮小-ECB資産購入が影響

Bloomberg 8月10日(水)1時1分配信

9日の欧州債市場ではスペイン国債の2年物と30年物の利回り格差が一時、2015年4月以降の最小となった。欧州中央銀行(ECB)による前例のない資産購入プログラムが長期債の需要を押し上げている兆候が強まった。

昨年12月と今年6月の総選挙で過半数を制する政党が出なかったことからスペインでは国内政治が混乱しているものの、ECBの1兆7000億ユーロ相当の量的緩和(QE)策が同国債を支えている。スペイン10年債利回りはこの日、過去最低を更新した。

ダンスケ銀行(コペンハーゲン)のチーフアナリスト、アラン・フォンメーレン氏は「利回りをフラット化する圧力が続いている」とし、「利回り曲線の大部分はマイナス圏にある。これは投資家らがプラスの利回りを得るためにポジションを解消していることを意味する」と語った。

ブルームバーグ・ユーロ圏国債指数によると、6兆4000億ドル規模の国債の半分余りの利回りがマイナス圏にある。マイナス0.4%の中銀預金金利を下回る利回りの国債は購入対象外となる。ロンドン時間午後4時4分現在、スペイン10年債利回りは前日比ほぼ変わらずの0.99%。一時は0.97%まで下げ、過去最低を記録した。同国債(表面利率1.95%、2026年4月償還)価格は108.85。

2年物利回りはマイナス0.17%、30年物利回りは2.02%で、利回り格差は218ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)となる。216bpまで縮小する場面もあった。

欧州債の指標とされるドイツ10年債利回りはほぼ変わらずのマイナス0.078%。スペイン国債との利回り格差は104bp。これは昨年12月以降で最小。

原題:Spain’s Yield Gap Tightest in More Than a Year on ECB Stimulus(抜粋)

Anooja Debnath

最終更新:8月10日(水)1時1分

Bloomberg