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ディズニーがTV事業再構築、BAM出資-オンラインESPN導入へ

Bloomberg 8月10日(水)6時9分配信

米ウォルト・ディズニーの4-6月(第3四半期)決算は、テレビ事業の厳しい状況を反映する内容となり、同社は消費者の視聴習慣の変化に対応するためオンライン動画分野に大きな一歩を踏み出す方針を表明した。

世界最大のエンターテインメント会社であるディズニーは9日、米大リーグ(MLB)が設立した動画配信会社BAMテックに10億ドル(約1020億円)出資し株式約33%を取得すると発表。これに伴い、スポーツ専門チャンネル「ESPN」の新たなウェブベースのサービスを年内に導入する。また、AT&T傘下ディレクTV部門によって計画されている新しいオンライン動画サービスにESPNやディズニー・チャンネルなどの番組が含まれることも明らかにした。

ディズニーのボブ・アイガー最高経営責任者(CEO)は9日にブルームバーグTVのインタビューで、「配信事業者がコンテンツ分野に参入しコンテンツ所有者が配信分野に参入するという全く新しい世界だ」と指摘した。

従来型のケーブルテレビ(CATV)や衛星放送の契約者減少に見られる有料テレビ市場の変化を受け、ディズニーなどの企業は番組提供の在り方について見直しを迫られている。ESPNやディズニー・チャンネル、ABC放送などテレビチャンネルはディズニーの売上高と利益に最も大きく貢献しているが、同社は4-6月期にESPN契約者数の減少が続いたことを明らかにした。

これらの事業に対する投資家の懸念は、4-6月期決算発表後に鮮明となった。映画のヒットやテーマパークからの利益増加でアナリスト予想を上回る決算となったものの、同社の株価は時間外取引で一時1.9%下落した。CATV部門の利益と売上高はいずれも1%増にとどまった。

ディズニーの発表資料によると、同社全体の4-6月期1株利益は一部項目を除いたベースで1.62ドルに増加し、ブルームバーグが集計したアナリスト予想平均の1.61ドルを上回った。売上高は前年同期比9%増の143億ドルで、アナリスト予想は142億ドルだった。

原題:Disney Reshapes TV With $1 Billion Streaming Deal, ESPN Online(抜粋)

Anousha Sakoui, Chris Palmeri

最終更新:8月10日(水)11時4分

Bloomberg