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トランプ氏、銃規制反対派がクリントン氏を阻止する可能性と示唆

Bloomberg 8月10日(水)7時53分配信

米大統領選の共和党候補ドナルド・トランプ氏は9日、民主党候補のヒラリー・クリントン前国務長官が銃器所有の権利を保障する米憲法修正第2条の廃止を望んでいるとあらためて主張した上で、クリントン氏が当選した場合、同氏に指名された最高裁判事が支持するであろうリベラルな政策を「第2条の人々」が阻止しようとする可能性があると示唆した。

トランプ氏はノースカロライナ州ウィルミントンでの集会で聴衆に対し、「クリントン氏は米憲法修正第2条を実質的に廃止することを望んでいる」と発言。「彼女が判事を選ぶ機会を得た場合、皆さんにできることは何もない。もっとも、米憲法修正第2条の人々にはあるのかもしれないが、私にはそれは分からない。それが恐ろしい日になるということは言っておく」と語った。

クリントン氏は銃器購入者の身元確認強化や半自動銃器の販売禁止を提案しているものの、米憲法修正第2条の廃止は主張してはいない。

クリントン陣営のマネジャー、ロビー・モック氏は声明で、「トランプ氏の発言は危険だ。米国の大統領になることを目指す人物がいかなる形でも暴力を示唆すべきではない」と即座に批判した。声明はクリントン氏の公式ツイッターにも掲載された。

シークレットサービスも把握

共和党副大統領候補でインディアナ州知事のマイク・ペンス氏はクリントン陣営の懸念を一蹴し、トランプ氏が求めているのは米憲法修正第2条の擁護者らが選挙に参加することだと指摘した。ペンス氏のインタビュー内容を知る数人の人々が明らかにした。

米シークレットサービスのキャシー・ミルホーン報道官は9日午後、トランプ氏の発言を把握しているとのコメントを出した。

トランプ陣営も論争の広がりを察知して声明を発表。「団結力を求めたものだ。米憲法修正第2条の人々には驚くほどの精神力があり、ものすごく結束している。それが彼らに大きな政治的力を与えている。今年彼らの投票は記録的な数になろう。クリントン氏ではなくトランプ氏への投票になる」との見解を表明した。

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最終更新:8月10日(水)10時28分

Bloomberg