ここから本文です

ドルほぼ全面安、米長期金利低下で売り圧力-101円台前半

Bloomberg 8月10日(水)12時6分配信

10日の東京外国為替市場ではドルがほぼ全面安。米長期金利の低下を背景にドル売りが優勢で、ドル・円相場は1ドル=101円台前半へ下落した。

ドル・円は101円台後半から一時101円13銭と3営業日ぶりの水準までドル安・円高が進み、午後3時58分現在は101円43銭前後。前日に約1カ月ぶりに1ポンド=1.3000ドルを割り込んだポンド・ドルは一時1.30ドル台後半まで反発し、ユーロ・ドルは3営業日ぶりに1ユーロ=1.11ドル台半ばを回復した。

FXプライムbyGMOの柳沢浩チーフアナリストは、先日発表された米雇用統計も季節調整で上積みされているという話があり、「雇用統計だけでは米利上げの可能性をそれほど先に進められないという感じではないか」と指摘。「全般的にドルが弱い」と語った。

米10年債利回りは8日に終値ベースで6月23日以来の高水準を付けたが、9日には前日比4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低い1.55%に低下。10日のアジア時間の取引ではさらに低下し、一時1.52%台を付けた。

柳沢氏は、「きのうの米3年債入札が良かったので、きょうの米10年債入札も良さそうだということで米国債利回りが下がり気味であることもドル売り材料になっている」と説明。イングランド銀行(英中銀)が9日実施した長期国債買い入れが未達となり、「ポンド売りがしにくくなったというイメージも、ドル売りにつながっているだろう」と話した。

ブルームバーグのドル・スポット指数は前日に0.3%下げ、この日も一時0.5%低下。予想を上回る米雇用統計を受け、年内の米利上げ観測が強まった先週末には最大で0.7%上昇していた。

みずほ銀行のシニアエコノミスト、ビシュヌ・バラサン氏(シンガポール在勤)は、米雇用統計の消化が進み、市場は利上げ見通しが著しく前倒しされていないことを認識したと指摘。ウエストパック銀行の為替ストラテジスト、ショーン・キャロー氏(シドニー在勤)は、「市場は米利上げが差し迫っていると感じていない。それは間違いなくドルにとって逆風だ」と語った。

Hiroko Komiya

最終更新:8月10日(水)15時59分

Bloomberg