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大坂の陣、福井藩の活躍ぶり紹介 福井市郷土歴史博物館

北陸新幹線で行こう! 北陸・信越観光ナビ 8月11日(木)9時48分配信

 大坂夏の陣で、大坂城一番乗りを果たし、真田信繁(幸村)を討ち取るなどの功績を挙げた福井藩の活躍を紹介する特別展「大坂の陣と福井藩」が、福井市立郷土歴史博物館で開かれている。夏の陣で、徳川勢最多の首級を挙げたことを記した資料や、家康から贈られた茶つぼなど貴重な展示物が一堂に並ぶ。

 冬の陣と夏の陣、家臣の三つのコーナーを設け46点を展示した。

 1614年10月に始まった冬の陣で、2代藩主松平忠直率いる福井藩は、主力の一つとして家康の本陣があった大坂城南側に陣取った。各軍勢の配置図を描いた「大坂冬御陣之図」では、彦根藩や藤堂高虎率いる津藩とともに攻め入った様子がうかがえる。

 籠城する豊臣勢を遠距離から攻撃するため、福井藩が使った長さ約2メートル、重さ約40キロもの大型火縄銃と同じものも展示。同館の印牧信明学芸員によると、手だれの銃の使い手がいる藩のみが、家康から直々に攻撃を命じられたという。

 翌15年に起こった夏の陣のコーナーでは、最終決戦の様子を描いた「大坂夏の陣図屏風(びょうぶ)」(大阪城天守閣所蔵)を同館がほぼ原寸で再現した複製を初公開。最前線で信繁勢と対峙(じ)する福井藩勢の迫力が伝わってくる。信繁を討ち取った家臣の西尾仁左衛門が、供養のために作った石造りの通称「真田地蔵」もある。

 福井藩は夏の陣で、徳川勢でもっとも多い3753の首級を挙げた。これを裏付ける文書「越前兵首取状」、功績に対して家康から忠直に贈られた茶つぼ「初花」も見ることができる。信繁の血が染み込んだとされる采配や、忠直が夏の陣で身に着けた甲冑もある。

 印牧学芸員は「冬の陣では福井藩の一部が真田丸の攻撃に加わった。福井藩がいかに屈強で、結果を残してきたか感じて」と話していた。

 31日までで、13、21日の午後2時からは学芸員の展示解説がある。初代福井藩主結城秀康が所有し、天下三名槍(さんめいそう)の一つ「御手杵(おてぎね)の槍(やり)」の復元品も展示されている。観覧料400円(中学生以下無料)。22日休館。

最終更新:8月11日(木)9時48分

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