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デルタ航空、成田-ニューヨーク運休 10月に最終便

Aviation Wire 8月11日(木)14時55分配信

 デルタ航空(DAL/DL)は現地時間8月10日(日本時間11日)、成田-ニューヨーク(JFK)線など成田発着3路線の運休を発表した。ニューヨーク発は10月2日(現地時間)、折り返しの成田発は3日が最終便となる予定。再開時期が明示されていないことから、事実上の路線撤退となる見通し。

◆ユナイテッドとアメリカン「圧倒的有利」

 運休するのは、成田-ニューヨーク線と成田-バンコク線、国際線乗継専用の成田-関西線の3路線。7月に米国運輸省(DOT)が、羽田空港の昼間時間帯発着枠を米航空各社に仮配分したことで、日系航空会社と組む競合のユナイテッド航空(UAL/UA)とアメリカン航空(AAL/AA)が「圧倒的に有利になる」(デルタ航空幹部)として、路線の見直しを決めた。

 ユナイテッド航空は全日本空輸(ANA/NH)と、アメリカン航空は日本航空(JAL/JL、9201)と提携。羽田の昼便は日米双方に5便(往復)ずつ割り当てられ、ニューヨークについては、ANAが10月30日から羽田便を新設する。機材はボーイング777-300ER型機で、212席仕様(ファースト8席、ビジネス68席、プレミアムエコノミー24席、エコノミー112席)を投入する。

 デルタ航空には現在、日本国内で提携する航空会社が存在せず、コードシェアや日本の国内線との接続など、利便性を高めることが難しい状況だ。こうした動向から、デルタ航空ではニューヨーク路線の需要は羽田発着便に移ると分析した。

◆成田発着13路線に

 デルタ航空は、成田-ニューヨーク線を1日1往復(DL172/473)運航。機材はボーイング777-200ER型機で、座席数は291席(ビジネス37席、コンフォートプラス36席、エコノミー218席)となっている。同社以外では、JALが1日2往復(JL6/5:777-300ER、JL4/3:787-8)、ANAが1日2往復(NH10/9:777-300ER、NH104/103:777-300ER)運航している。

 同時に運休となる成田-バンコク線(DL283/284:767-300ER)の最終便は、成田発が10月3日。成田-関西線(DL172/473)は成田経由のニューヨーク-関西線の一部として運航していることから、成田-ニューヨーク線と同時に運休する。

 3路線の運休に伴い、デルタ航空の成田発着路線は現在の17路線から14路線に減少。DOTの羽田昼便の配分が確定し、羽田-ロサンゼルス線が現在の深夜便から昼便へ移ると、成田-ロサンゼルス線は運休することから、最終的に13路線となる。今回の再編により、デルタ航空の首都圏発着路線は成田が13路線、羽田がミネアポリス線新設で2路線となる見通し。

 デルタ航空では、今回の運休決定は日米航空交渉の合意による影響を軽減するためのものとし、今後は米国とアジアを結ぶ直行便を強化していくとしている。

Tadayuki YOSHIKAWA

最終更新:8月11日(木)15時24分

Aviation Wire