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エド・シーランのグラミー授賞曲はマーヴィン・ゲイ名曲を盗用? 作者がエド・シーランを訴える

bmr.jp 8月11日(木)20時0分配信

エド・シーランのグラミー授賞曲はマーヴィン・ゲイ名曲を盗用? 作者がエド・シーランを訴える

エド・シーランのグラミー授賞曲はマーヴィン・ゲイ名曲を盗用? 作者がエド・シーランを訴える

エド・シーランの昨年の大ヒット・シングルで、今年のグラミー賞ソング・オブ・ザ・イヤーにも輝いた“Thinking Out Loud”が、マーヴィン・ゲイの名曲“Let's Get It On”を盗用していると訴えられていることが分かった。

2011年に『+』(plus)でデビューした英シンガー・ソングライターのエド・シーランは、2014年に発表した『x』(mutiply)が世界的な大ヒットを記録。中でも、サード・シングルとして発表されたバラード“Thinking Out Loud”は、本国イギリスなど各国で1位を獲得したほか、全米シングル・チャートでも最高2位に。またアメリカだけで昨年7月までで500万枚以上を売り上げており、米Billboardの2015年の年間チャートでもシングル2位となるなど、キャリア最高のヒットとなった。今年2月に授賞式が行われた第58回グラミー賞では、“Thinking Out Loud”だけでレコード・オブ・ザ・イヤーなど3部門でノミネートを受け、ソング・オブ・ザ・イヤー、最優秀ポップ・ソロ・パフォーマンスと2部門で授賞する栄誉に輝いている。

しかし、この大ヒット曲が著作権侵害訴訟の矢面に立たされている。マーヴィン・ゲイが1973年に発表した名曲“Let's Get It On”の共作者であるエド・タウンゼンドが、“Thinking Out Loud”は“Let's Get It On”の重要な要素を剽窃した楽曲だと主張しているのだ。これは最初、米ゴシップ・サイトのTMZが報じ、後日ロイターが、実際に著作権侵害の訴状が提出されていることを明らかにした。訴状には、“Let's Get It On”の「ハート」を成している和声進行、メロディやリズムのアレンジが、“Thinking Out Loud”を構成していると主張しており、賠償を求めているという。現時点でエド・シーラン側はこの件に関する声明を発表していない。

エド・シーランの『x』は、世界セールスが800万枚近いと見られる大ヒット作ということもあってか、著作権侵害の訴訟沙汰はこれが初めてではない。今年6月にも、イギリス版『X-Factor』第7シーズン(2010年)で優勝したマット・カードルが訴訟を起こしたばかり。マット・カードルは、『x』収録の“Photograph”が、特にサビの部分において、自身が2012年に発表した“Amazing”と酷似していると主張。“Photograph”は世界で350万枚以上を売り上げているし、2000万ドルの賠償金を求めている。こちらは訴状の中で、コード進行など楽曲を構成する要素を比較したビジュアルを載せていることも話題になった。

エド・シーラン“Photograph”と同様のケースでは、英国の新たなスター歌手サム・スミスが2014年に発表し、グラミー賞のソング・オブ・ザ・イヤーとレコード・オブ・ザ・イヤーも授賞した大ヒット曲“Stay With Me”がある。同曲は、トム・ペティが1989年に発表した“I Won't Back Down”とサビのメロディが酷似しているとしてトム・ペティ側から連絡を受けた。1992年生まれのサム・スミスは、「“I Won't Back Down”という曲を知らなかった」と意図的なものではないとしたが、似ていることを認めており、こちらは争うことなく、トム・ペティと共作者のジェフ・リンに12.5%のソングライティング・クレジットを譲ることで速やかに合意している。

今回のエド・シーラン“Thinking Out Loud”の問題は、マーヴィン・ゲイの楽曲にまつわる著作権侵害の訴えということで、ロビン・シックの大ヒット“Blurred Lines”のケースを指摘する者も少なくない。ファレル・ウィリアムスがプロデュースし、2013年夏に12週に渡って全米チャート1位を独占するなど世界的ヒットを記録した同曲は、マーヴィン・ゲイ“Got To Give It Up”を無断で盗用しているとして遺族側が提訴。ファレルやロビン・シック側は「著作権者の権利は譜面上に書かれているものだけに限定される」という過去の判例を元に、“フィーリング”が同じである、似たように“聞こえる”という遺族側の主張は著作権侵害にはあたらないと反論したが、2015年3月上旬、“Blurred Lines”は著作権侵害を犯していると陪審員が裁定し、ロビン・シック並びにファレルたちは敗訴に。これを受けて、「音楽にとって恐ろしい前例になる」とファレルが警鐘を鳴らしたことも大きな話題となった。

最終更新:8月11日(木)21時30分

bmr.jp