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墨櫓の礎石発見 国史跡指定を目指す 棚倉城跡

福島民報 8/11(木) 13:28配信

 福島県棚倉町にある棚倉城跡の土塁から墨櫓(すみやぐら)の礎石が見つかった。町教委が10日発表した。本丸を囲むように設置されていたとされる櫓の全容を裏付ける貴重な発掘とみている。平成27年度からの発掘調査をこれで一区切りとし報告書にまとめ、町は30年度内の国史跡指定を目指す。 
 町教委によると、櫓は防御拠点としての働きを持つ。墨櫓は、本丸の全周に造られた多門櫓の四隅にあった。今年3月に発見された多門櫓の礎石の延長線上に位置する南西の門で、深さ20センチ地点から30~80センチ四方の5つの礎石が見つかった。現存する当時の絵図とも合致しているという。さらに多門櫓の継続調査で礎石間の距離から構造物の横幅が約4メートルと推察できるとした。 
 有識者による同城跡調査指導委員会委員長の北野博司東北芸術工科大教授は「個性的な構造と景観、城跡遺構の保存状態の良さは国指定の価値を十分に有する」とコメントした。 
 棚倉城跡は江戸初期の近世に築城された全国的にも珍しい城廓(じょうかく)で、国指定となれば県内初めての事例となる。戊辰戦争で本丸御殿とともに焼失したと伝わる。 
 町教委は20日午前10時半から現地説明会を開く。参加無料。問い合わせは町教委生涯学習課へ。 

福島民報社

最終更新:8/11(木) 13:44

福島民報

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