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おしゃれな供花提案 洋花組み合わせ差別化 盆前に生花店

日本農業新聞 8月11日(木)7時0分配信

 13日の月遅れ盆入りを前に、生花店は供花の売り込みを強めている。季節感や、おしゃれさを演出したり、日持ちを強調したりするなど、専門店ならではの工夫が目立つ。盆の花をスーパーやホームセンターで買う動きが広がる中、専門家は「専門店として、差別化を進めている」と分析する。

 青山フラワーマーケットは、季節の花として自宅に飾りたくなるような洋花での売り込みを強める。墓参り用の束の販売が多い、同ルミネ大宮店(さいたま市)ではヒマワリ「サンリッチオレンジ」や濃いピンク色のピンポン菊、洋ラン「モカラ」、クルクマを1本とアワやスモークグラスなどを4本程度組み合わせた仏花を1080円で販売する。

 40~70歳の女性が主な購買層で、故人が好きだった花を選ぶ人が多い。帰省時に買って帰る人もいる。「花に詳しくない男性が間違えてギフト用に買いそうになる」(同店)という。

 オンラインショップでも、盆ギフトの人気が高い。白色のダリアにラン、アジサイなどを使ったアレンジメント(5940円)が、通常ギフトのヒマワリと並び上位に入る。同店を運営するパーク・コーポレーション(東京都港区)は「仏花でも季節感やおしゃれさなどを求める人が増えている」と話す。

 首都圏で「とうきゅうフローラ」、「フルール カレン」を20店舗展開する生花店では、あえて仏花の定番、輪菊を使って勝負に出る。黄色とピンク、赤系の2種類を用意。ヒマワリや洋ラン「モカラ」、千日紅、ヘリコニアやベトナム産のスプレイ菊「カリメロ」を組み合わせる。価格は780~980円(税別)。同店を運営する東光フローラ(神奈川県川崎市)は「かわいらしい見た目を武器に、花に縁遠い30、40代をターゲットに置いている」と話す。

 日比谷花壇(東京都港区)はオンライン上で日持ちを強調した商品を展開。カーネーションやピンポンマムを組み合わせた「メモワール」(4104円)や優しいピンクの色合いを強調した「ウィッシュ」(4104円)を販売する。

 大田花き花の生活研究所(東京都大田区)の桐生進所長は「専門店は今風の洋花を使いながらも、仏花の基本を抑えた束を提供して、スーパーなどと差別化を図っており、今後、このような販売方法はさらに広がる」とみる。

日本農業新聞

最終更新:8月11日(木)7時0分

日本農業新聞