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五輪応援団の野次に苦情=ネットの悪口に泣く選手も=熱狂や興奮以上に成熟必要

ニッケイ新聞 8月11日(木)22時24分配信

リオ五輪大会5日目の8月9日、外国人選手や報道関係者がブラジルの応援団の野次や騒音に苦言を呈していると地元メディアが報じた。
 観客席が騒がし過ぎて苦情が出たのは水泳、卓球、バスケットなどだ。8日の女子バスケットブラジル対日本戦では、絶え間なく続くブラジル側応援団の野次に日本側応援団が苛立ちを覚えた。

 7日の卓球男子ウーゴ・カウデラノ(ブラジル)対唐鵬(香港)戦でも、サービスのたびに野次を飛ばす観客に香港側の選手や監督が神経を尖らせていた。
 3日にベロ・オリゾンテ市で行われた女子サッカー戦では、米国のキーパーのホープ・ソロが餌食となった。彼女はブラジルに来る前、ジカ熱対策として大きな網を被り、防虫剤を持った写真をネットに掲載しており、ボールを蹴る度に「ジカ!」の叫び声が上がっていた。
 様々な種目の選手が観客からの野次や騒音に辟易している様子は国際オリンピック委員会(IOC)にも伝わり、報道陣がどんな対策をとるのかと詰問したともいう。
 対処を求められたリオ五輪委員会は、ブラジル応援団への説明と外国人選手や報道陣への説明を、マリオ・アンドラーダ報道担当理事に託した。
 同理事は、ブラジル人の応援は、相手チームやミスを野次るのが常道のサッカーと同じ方法で行われており、相手を攻撃する意図はなく、試合が終わればあとは引かないと説明。また、「試合中の野次は選手や種目への思い入れの強さ故で、熱のこもった応援は我々が望むところでもある。ブラジル人は沈黙が必要な種目もある事などを学ぶ必要があるが、どうあるべきかを知っていても、熱し易くて抑制が利かなくなる事が多い。今大会で応援マナーなどを学べば、真の意味で多種目国家になるだろう」と述べた。
 だが、野次や罵詈雑言に泣く選手は決して少なくない。17歳で挑んだ2004年アテネ五輪では400米個人メドレーで5位入賞を果たした水泳女子のジョアンナ・マラニョンは9日、8日の200米バタフライで予選落ちした後、ネット上で「お前なんか犯されてしまえ」などという書き込みを受けた。眠れぬほどのショックを受けた彼女は、9日の400米と200米の個人メドレーでも予選落ちした。
 4年前のロンドン大会では、柔道女子のラファエラ・シウヴァへの人種差別的な書き込みが問題になったが、ジョアンナは9日、「ブラジルはまだ、男性至上主義や人種差別が根強い。ネットでの批判や罵詈雑言は卑劣だ」とした上、正式な捜査を要請する意向を示した。

最終更新:8月11日(木)22時24分

ニッケイ新聞

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

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昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。