ここから本文です

措置入院あり方議論 厚労省検証チーム相模原殺傷

カナロコ by 神奈川新聞 8月11日(木)7時10分配信

 相模原市緑区の知的障害者施設「津久井やまゆり園」での殺傷事件を受け、厚生労働省は10日、事件の検証や再発防止策を検討する検証チーム(座長・山本輝之成城大学教授)の初会合を開いた。容疑者の男に対する措置入院や措置解除の判断に対する妥当性の評価や、退院後のフォローアップなどを議題とし、秋ごろまでに再発防止策を取りまとめる。

 検証チームは有識者や警察庁などの関係省庁、県、相模原市で構成。主な論点は(1)福祉施設での防犯対策(2)措置入院に関する手続き(3)退院後のフォロー(4)警察などとの情報共有-の4点。

 元職員の容疑者は今年2月から3月にかけ、精神保健福祉法に基づく措置入院となった後、解除されていた。同日の会合では、こうした経緯の判断が妥当だったかどうかなどを評価した見解が、当時のカルテを見るなどした13人の医師から示された。

 措置解除後のフォローアップについては、同容疑者に入院時、大麻の陽性反応があったことに絡み「薬物の影響があった患者ということを踏まえた議論が必要だ」などという意見が出されたという。

 塩崎恭久厚労相は会議の冒頭、「一人一人の命の重さは、障害の有る無しによって少しも変わらない。皆が平等に生きる価値のある存在だ」とした上で、「こうした事件を防ぐため、現行制度に加え、いかなる政策や制度、社会を実現していくことが必要なのか、英知を結集し提案していく」と表明した。

最終更新:8月11日(木)16時5分

カナロコ by 神奈川新聞