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鑑賞する映画を選ぶ際、重視するのは口コミ! では、宣伝はどう変わった?

クランクイン! 8/11(木) 17:50配信

 かつては、雑誌や専門誌などから、観たい映画の情報を手に入れていた。だが、今や公式サイトのほか、エンタメ系サイト、フェイスブック、ツイッター、個人のブログ等、簡単に作品の情報が手に入るようになった。また、NTTコム リサーチによる“「映画館」での映画鑑賞による調査”では、推奨者が増えるほど、動員数が増える効果があるとの結果が。つまり、映画を選ぶ際に口コミを重視する人が増えているのだ。では、この現状を受け、映画会社はどのような対策を立てているのだろうか。

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 「特にツイッター、フェイスブックが一般化し、一億総評論家時代とも言えるような昨今では、より口コミに気を配るようになっています」と、映画関係者は話す。「作品の本質を『隠す』『騙す』『操作』することが難しくなっている今、より口コミの重要性は高まっているでしょう。ただし、単にノイズが上がれば良いだけではなく、より質の高い口コミを重要視するようになっています」。

 では、どのような口コミが求められていると?

 「話題性喚起・認知の向上のための瞬間最大風速的な大量の書き込みとリツイート、お気に入りをたくさん集めるような口コミ、双方を求めるようになってきています。例えば、『天空の城のラピュタ』がテレビで放送された時に、“バルス!”とつぶやかれるのが前者、ラピュタの作品評をつぶやくのが後者にあたります。そのため、試写会の回数や人数を増やすより、しっかりとした反応の出るような、セグメントされた人に見せる試写会が増えています。1000人規模のホールで広く募集した試写をやるよりも、きっちりSNSに書き込んでくれることを担保した50人に観ていただく方が効果的なんです」。


 また、別の関係者も、こう話す。

 「SNS関係は基本的に厚く宣伝するようになりました。試写会も雑誌媒体より、アンケート等に直結しやすいオンライン媒体のほうが頻繁にやっています。作品によりますが、雑誌媒体でのアプローチは弱くなってきているのに加え、“バズる!”という言葉で、アクセス数、チェックイン数などが数字として表れるので、直接的に現状を把握でき、宣伝の指標にもなる。よりセグメントされたターゲットを狙える時代になりましたね」。

 ただ、わかりやすく伝えやすい、SNSによる口コミだが、一歩間違うと、炎上したり、謝罪会見を開くことになったり等、ダメージは騒動なものだが、「宣伝サイドとしては、話題の中心となり、拡散力のある口コミが欲しい。しかし、徐々にわかってきたのですが、一番効果のある口コミは、憧れの芸能人ではなく、実は近しい友人や家族によるもの。宣伝の原点が見直されている感じはしているのですが…」とコメント。

 ちなみに海外のエンタメサイトE! Onlinによると、 『バッドボーイズ』『メン・イン・ブラック』の主演俳優ウィル・スミスは人気絶頂時、マーケティング担当が良い働きをした結果、多くの観客が劇場に集まったものの、今ではその手法も通じないと明かしたという。ハリウッドの人気スターですら、ネットの発達によって多くの人々が作品の質について知るのが、格段に速くなったと認識しているようだ

 影響力が増していくSNSでの宣伝。これからどう進化していくのか。注目していきたい。

最終更新:8/11(木) 17:50

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