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『ジャングル・ブック』監督が明かす、“映画”を取り巻く環境、作り手の未来とは

クランクイン! 8月11日(木)11時20分配信

 『アイアンマン』『アベンジャーズ』シリーズを手掛けたジョン・ファヴロー監督の最新作『ジャングル・ブック』。そのファヴロー監督と、彼に「とてもカリスマ性がある」と言わしめたモーグリ役のニール・セディが来日。ニール以外、本作に登場する動物がすべてCGという驚きの技術についてや、予想外の出来事がそのまま本編に使用されたという撮影エピソードなどについて語ってもらった。

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 『ジャングル・ブック』は、 ジャングルの動物たちに育てられた人間の少年モーグリを主人公に、自然の掟とともに雄々しく生きる者たちの愛や憎しみ、喜びや悲しみを謳いあげたディズニーの感動作。ニール演じるモーグリ以外は動物も大自然もすべてをCGで表現。現実世界には決して存在しえない“人間味”あふれる動物たちや、息をのむほど美しいジャングルを描く。

 「僕が子供の頃に見たアニメ版『ジャングル・ブック』のモーグリを彷彿とさせるような雰囲気を持っていたんだ」と、世界中の2000人の子供たちの中から“演技経験ゼロ”の新人、ニールを選んだ理由を語ったファヴロー監督。一方、モーグリ役に決まったニールは「超ハッピーハッピーだったよ」と満面の笑み。だが、ある時「うーわ、これ超大作じゃん」と改めて気付き、少しだけナーバスになったと言うが「みんなが僕を支えてくれて、応援してくれたから、怖がってちゃだめだなと思ったんだ」。

 本作は、モーグリ以外がすべてCG映像ということもあり、撮影方法にも注目が集まっている。その撮影の中心人物であるニールに印象に残っている撮影について尋ねると、クマのバルーのお腹に乗り、川を下るシーンとの答えが。「発泡スチロールのようなものをバルーに見立てて、頭の部分だけ監督が演じていたんだ」と明かす。また「僕の知らないところでホースが用意されていて、いきなり水しぶきを掛けられたんだ。すごく驚いたんだけど、それがそのまま映画に使われているから、結果的に良かったのかもね」と、茶目っ気たっぷりに告白した。


 今回、ファヴロー監督は、本作の撮影のためにハリウッド最高峰の映像制作チームを結集。実写もアニメーションも超えた最先端の映像テクノロジーを駆使して、名作アニメを実写として現代に蘇らせた。新たなことに挑み、本作を成功せたファヴロー監督。そんな監督に今後の映画業界の未来について聞いてみた。

 「今、映画というものに対しては競合がたくさんあると思うんだ。インターネットやテレビ、Netflixなどの配信サービスとか、ありとあらゆるものが選択肢にある」と、映画をとりまく様々なコンテンツがライバルだと話す。その中で「僕ら映画の作り手としては、その時代にあったものを適切に作っていかなければならないと思う」と力強く答える。また、映画は世界中の人に観てもらうことができるからこそ「最新技術などを駆使して、その存在を確立していったんだ」とも。「古典と呼ばれる古い技法を残しつつ、今の時代に合った技法を用いて、古典作品を蘇らせる事が可能なんだよ」と、目を輝かせ“映画”というコンテンツについて熱く語った。

 『ジャングル・ブック』は8月11日より全国公開。

最終更新:8月11日(木)11時20分

クランクイン!

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。