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ネットで経済ニュースを読んでも、賢くはならない

THE PAGE 8月17日(水)17時0分配信

 スマートフォンの普及で、いつでもどこでもニュースが読める時代になりました。ポータルサイトのニュースは無料のうえ、かさばって手が汚れる紙をいちいち持ち歩かなくても済むし、満員電車の中でもわずかなスペースで読めるのでとても便利です。社会人になったら、新聞を読むのが常識というのは遠い昔の話。いまや新聞なんて不要だと思う人も多いのではないでしょうか? 

 しかし、ビジネスで本当に使える経済ニュースは、残念ながらポータルサイトのニュースでは入手できません。なぜでしょうか? それを知るために、まずはポータルのニュースと新聞の特性を理解しましょう。この連載では本当にビジネスで役立つ経済ニュースの見極め方と読み方を元日本経済新聞記者の松林薫さんが解説していきます。

ポータルで記事を読んでも経済はわからないのはなぜ?

 皆さんは経済ニュースを何から得ていますか?

 最近は、パソコンやスマホでポータルサイトの記事を読んでいる人が多いのではないでしょうか。例えばヤフー・ニュースやスマートニュースのアプリをスマホに入れていれば、通勤などの「隙間時間」を利用して経済の動きをリアルタイムで知ることができます。私もこの2つを利用していますが、新聞や雑誌に比べて速報性は格段に高いですし、何よりタダです。

 しかし一方で、「毎日、ニュースに目を通している割に、経済に強くなっている気がしない」という声も聞きます。職場の同僚との話題にはある程度ついていけても、「経済がわかった」という実感がわかないのです。

 無理もありません。実は、ポータルサイトの記事をいくら読んでも、ビジネスの助けになるような深いレベルで経済を理解することはできないのです。

 もしあなたが、経済に詳しいという自信がなく、それを克服したいがために熱心にネットの経済記事を追っているのであれば、それは残念ながら無駄な努力と言わざるを得ません。そんな時間があるなら、少しお金はかかりますが、新聞を定期購読して「紙面」の形で経済ニュースを読んだ方がいいでしょう。

 こういうと、「お前は新聞社の回し者か」と思われそうですね。確かに私は2014年まで15年間、日本経済新聞社で記者をしていました。ただ、私は古い世代によくある「紙メディアへの郷愁」からこんなことをいっているわけではありません。付け加えておくと、私はすでに会社を辞めているので、新聞を褒めたところで新聞社からお金が入ってくるというわけでもありません。

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最終更新:9月12日(月)20時15分

THE PAGE

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