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地方にも目を向ける! 新しく広がるパラレルキャリアのすすめ

ZUU online 8月12日(金)6時10分配信

田舎でゆっくりとした生活を送りたいと移住を考えても、問題となるのが仕事や収入、生活環境などでしょう。移住支援制度が増えてきているとはいえ、なかなか動き出せない人も多いのではないでしょうか。そうした中で今、パラレルキャリアという働き方が注目されています。

■パラレルキャリアとは

本業がありながら他に自分のやりたい別のキャリアを持つこと、それがパラレルキャリアです。本業の他に社会活動などを行い、人生を豊かかつ柔軟にしていこうとする新しいライフスタイルです。

そもそもパラレルキャリアとは、経済学者のドラッカーが提唱した考え方で、これからの社会に求められる人間のタイプを『自分に責任を持ち、特定の組織に依存しない人たち。そして、自分のキャリアは自分で決める人たち』と示しました。たとえば、会社に勤めながら自治会の役員を務めたり、地域のコミュニティー作りをサポートしたり、仲間と自主的な勉強会を開催したりといった活動を兼任するライフスタイルのことです。

組織や定年などに縛られることなく、飲食店のプロデュースや経営コンサルティング、不動産投資、ボランティアなど、いつまでも生き生きと好きなことをしながら社会と関わり続けたいと望む人々の生き方を実現するのが、パラレルキャリアなのです。

■「3万円で10個の仕事」という働き方

地方移住を希望する人にとって、最大の悩みはやはり仕事と収入でしょう。都会に比べて物価は安いかもしれないけれど、地方では仕事が見つけにくく収入もそう多くは期待できないとイメージする方が多いと思います。そこで注目されているのが、都会と地方を行き来するパラレルキャリアです。たとえば週に2日は会社で働き、残りは地方で自分の事業、あるいは行政の案件委託など、複数の仕事を兼業する生活を送るという方法があります。

最初は仮住まいでも、田舎暮らしを続けていけば、自ずと地域との信頼関係も育まれます。ただそうはいっても、コネも人脈もない地方での仕事探しに二の足を踏む人は少なくないかもしれません。そんな時は、全国のNPO法人で開催されるイベント「日本全国!地域仕掛け人市」などを活用し、情報収集する方法があります。2015年は52もの地域から出展がありました。同団体では求人活動や現地へのツアープログラムなどを随時実施しているので、希望地域での仕事に関する情報を得ることができます。

本業の他に地方でも何か仕事をする場合、このような仕事を一つずつ積み重ね、3万円でも10個の仕事を得ることができれば、地方生活もぐっと現実味を増すはずです。

■『新しい働き方』と『地方の未来』を学び、実践する「東北オープンアカデミー」

東京にいながら地方の生活や仕事を実感したい、そんなパラレルキャリアを志向する都会人の期待に応えてくれるのが「東北オープンアカデミー」です。同アカデミーは、「本気で地方から日本を良くしていきたい」という思いから生まれた全国的なプロジェクトで、フィールドワーク、カンファレンス、ラボラトリー、ファンドという4つのカテゴリーを軸に、さまざまなコミュニティー活動を支援しています。

たとえば岩手県釜石市では、震災復興と地方創生のプロセスの中で、未来を見据えた活動を繰り広げており、その一環として都会に暮らすビジネスマンにとっての「自分らしい地域との関わり方」を探っています。こうした試行錯誤の中から、近い将来パラレルキャリアの理想的なロールモデルが確立されようとしています。

■パラレルキャリアは「仕事と生活の好循環」を生む

パラレルキャリアを実践すれば、新しい人脈やスキル、知識、経験を本業に生かそうとする意識が生まれ、本業に対しても新たな社会的意味や価値を見出すことができるかもしれません。

パラレルキャリアは多様な生き方、人々、価値観との出会いを促します。田舎での生活を送りたい人や、これまで経験してこなかった新しい人生に挑戦してみたいと思っている人は、パラレルキャリアという生活を検討してみてはいかがでしょうか。 (提供:nezas)

最終更新:8月12日(金)6時10分

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