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蓄電池と太陽光発電で電力を安く使う、ベンチャー2社がシステム実用化へ

スマートジャパン 8月12日(金)9時25分配信

 新しい蓄電池システムの開発に挑むベンチャー企業は、太陽光発電システムの開発・販売を手がけるLooop(ループ)と、太陽光発電のシミュレーションサービスなどを展開するアリョールである。両社はNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)が実施する「新エネルギーベンチャー技術革新事業」に共同で申請して採択を受けた。

 対象のテーマは「蓄電池制御の高度利用研究開発」である。現在すでに数多くの住宅に太陽光発電システムが広がったものの、蓄電池を併用して余剰電力を有効に活用する取り組みは進んでいない。Looopとアリョールが開発するシステムは蓄電池に余剰電力を充電しながら太陽光発電の自家消費を最大にする。

 プロジェクトに先立って実施したシミュレーションの結果、蓄電池を最適に制御することによって、太陽光発電の電力を最大限に自家消費しながら電気代を削減できることが確認できた。電気料金が高い昼間は太陽光発電と蓄電池から電力を供給して、夜間には安い商用電力を購入して蓄電池に充電する手法だ。

 今後はNEDOの支援を受けて、一連の発電・蓄電・買電・消費の仕組みを実機で検証していく。その検証結果をもとに、Looopが新しい蓄電池システムを開発して2017年に販売する予定だ。高度な制御機能を組み込むことによって、従来の製品よりも費用対効果を高める。これまでは高価で導入が進んでいなかった住宅用の蓄電池システムを太陽光発電と合わせて普及させる狙いがある。

 加えてLooopは住宅用の太陽光発電の電力を固定価格買取制度よりも高く買い取るサービスのほか、太陽光発電の電力を主体に家庭に安い価格で販売するサービスにも注力していく。新たに開発・販売する蓄電池システムを組み合わせて、再生可能エネルギーの導入効果を最大限に発揮できる仕組みを整備する考えだ。

NEDOから最高5000万円の助成金

 NEDOは9年前の2007年度から「新エネルギーベンチャー技術革新事業」を推進してきた。太陽光発電をはじめとする再生可能エネルギーと燃料電池・蓄電池を対象に、ベンチャー企業が開発中の有望な技術の実用化を後押しする。技術開発の進捗状況によって4つのフェーズに分けて支援対象を選んでいる。

 2016年度は24億円の予算を投入して、合計19のテーマを支援する予定だ。このうちLooopとアリョールの共同提案はフェーズCの「実用化研究開発」の1つとして採択を受けた。フェーズCの助成金はテーマごとに最高5000万円まで、研究開発費の3分の2以内を補助する。

 Looopは2011年に設立したエネルギー分野のベンチャー企業で、「自分で作れる太陽光発電キット」を開発・販売して事業を拡大してきた。最近では家庭向けに基本料金が無料の「Looopでんき」の販売を開始して話題を集めている。一方のアリョールは2007年に設立して、気象衛星データを活用した太陽光発電のシミュレーションサービスを中心に事業を展開中だ。

最終更新:8月12日(金)9時25分

スマートジャパン

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