ここから本文です

伊藤嘉洋の週間株式相場見通し~本格反騰の足掛かりを探る展開

ZUU online 8/12(金) 18:20配信

■日経平均予想ジ レンジ 16,500 ~ 17,217円

今週は、良好な7月米雇用統計を好感して米国株が大幅高となり、円相場も弱含みとなるなど外部環境改善を背景に、日経平均は7/21以来16,900円台を回復した。

■海外の焦点

注目の米7月雇用統計は25.5万人増となり、景気への先行き安心感が広がった。4-6月期GDPは予想を大きく下回ったものの、今回の雇用統計を受け早期利上げ観測が再び浮上してきた。ただ、英国のEU離脱の影響は依然不透明な上、11月大統領選を控え、9月利上げは見送られるとの見方は根強い。

市場では「米経済が堅調さを維持し、年1回の利上げに止まれば、株式相場に与える影響は無い」と楽観的な見方が広がり、3指数は過去最高値を更新している。

■国内の焦点

内閣府が発表した7月景気ウォッチャー調査では、景気の現状判断DIが45.1と前期比3.9ポイント上昇した。英国のEU離脱に伴う円高、株安などの先行き懸念が和らいだことから、先行判断が2カ月ぶりに上昇に転じた。

日銀による追加金融緩和でETF買いが6兆円に増額された意義は大きい。今年1-6月の外国人の現物売り越し額(約4.7兆円)を上回る。日銀は買い入れ倍増を決めた8/3に347億円買い入れ、8/4、8/10にはそれぞれ707億円に倍増した、つまり、月平均で5,000億円の買い入れ規模は相場に大きな押し上げ効果をもたらすと同時に、株高による資産効果で、アベノミクスの再加速の一助になることが期待される。

一方、NT倍率が急拡大している。8/12は2013年12月以降となる12,78と高水準になった。日銀のETF購入倍増で、日経平均やTOPIX指数先物が思惑先行からヘッジファンドなどが指数寄与度の高い銘柄を先回り買いしている状況が窺える。ただ、経験則では過熱感から縮小に向かうと裁定解消売りを誘発して下落するケースが多いだけに留意しておきたい。

■来週の株式相場

テクニカル面では、25日と75日移動平均線がゴールデンクロスを形成し、戻りを試す局面は継続。7/21高値16,938円を上抜ければ、先高期待は一段と膨らみ、200日線抜けから本格的な強気転換相場となる。

以上、来週の相場は、良好な外部環境と好需給を背景に本格反騰の足掛かりを探る展開と捉えている、日経平均のレンジは、上値は200日線の17,217円が意識され、下値は16,500円の節目が目処となろう。

伊藤嘉洋
岡三オンライン証券 チーフストラテジスト

最終更新:8/12(金) 18:20

ZUU online

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

北朝鮮からの脱出
北朝鮮での幼少時代、『ここは地球上最高の国』と信じていたイ・ヒョンソだったが、90年代の大飢饉に接してその考えに疑問を抱き始める。14歳で脱北、その後中国で素性を隠しながらの生活が始まる。 これは、必死で毎日を生き延びてきた彼女の悲惨な日々とその先に見えた希望の物語。そして、北朝鮮から遠く離れても、なお常に危険に脅かされ続ける同朋達への力強いメッセージが込められている。