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復元オオカミ絵奉納 火災で焼失、飯舘の山津見神社に

福島民報 8/12(金) 11:48配信

 福島県飯舘村佐須の山津見神社の火災で焼失し、復元されたオオカミの天井絵が11日、再建された神社の拝殿に奉納された。表情豊かな「山の神の使者」は住民より一足先に古里へ戻り、来年3月末の避難指示解除を待つ。復元に携わった関係者は復興の象徴として再び地域に愛されるよう願った。
 山の日に合わせて行われた奉納に約10人が参加した。復元プロジェクトを立ち上げた和歌山大観光学部の加藤久美教授、学生らと天井絵を描き直した東京芸術大大学院の荒井経准教授が、佐須行政区の佐藤公一区長(68)にオオカミ絵を引き渡した。日本画家の志田展也さんが描いたオオカミの絵も贈られた。
 佐藤区長が権禰宜(ねぎ)の加藤啓介さんにオオカミ絵を奉納し、「神社は住民のよりどころだった。絵の復元を復興の一助にしたい」と感謝した。氏子総代の菅野永徳さん(77)は「神社が多くの支援で成り立っていると実感した。地域一体で守っていく」と決意を語った。
 奉納されたのは平成25年4月の火災で焼失した237枚と新たに描いた5枚の計242枚。火災の前に和歌山大のサイモン・ワーン特任助教が撮影していた写真を基に、東京芸術大の学生と教員らが復元した。今後、拝殿の天井に張り付けられ、11月16日の例大祭で住民らに披露される。

福島民報社

最終更新:8/12(金) 11:58

福島民報