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【競泳】2大会連続の銅・星奈津美に届いた1通の手紙

東スポWeb 8月12日(金)16時12分配信

【ブラジル・リオデジャネイロ11日(日本時間12日)発】競泳女子200メートルバタフライ決勝は10日(日本時間11日)行われ、星奈津美(25=ミズノ)が2分5秒20で2大会連続の銅メダルを獲得した。

 今大会は調子がいまひとつ上がらない状態だったが、その中で最大限のことはやれた。メダルを首にかけ「ロンドン五輪よりいろんな意味で重い。人生最高のレースができたと素直に思う」と涙を拭いてほほ笑んだ。

 長年バセドー病と格闘し、2014年11月に甲状腺を全摘出する手術を受けた。首元には12センチの傷痕が生々しく残る。翌年の世界選手権で金メダルに輝き、リオ五輪への切符を獲得した星のもとに30代の女性から1通の手紙が届いた。同じ病気と闘う患者からだった。

「自分も同じ病気があって日常の中ですごい疲れを感じたり、何もやる気が起きなかったりします。でも、レースを見て自分もまだまだできる、頑張らなきゃいけないとすごく思いました」。感謝の言葉とともに、そうつづられていた。

 メスを入れたのはあくまで自分自身が前に進むため。それ以外の他人を勇気づけようという気高い思いはなかった。しかし、手紙を読んだ星はスポーツにある不思議な力を実感した。「そういうふうに思ってくれる方がいるなら頑張りたい」。リオで見せた最後まで諦めない懸命の泳ぎ。その姿は再び、強い光を放ってプールで輝いた。

最終更新:8月12日(金)16時24分

東スポWeb