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【テニス】錦織8強入りにホッ「やっとここまできたかという感じ」

東スポWeb 8月12日(金)16時12分配信

【ブラジル・リオデジャネイロ11日(日本時間12日)発】96年ぶりのメダル獲得へ、錦織圭(26=日清食品)がまた一歩前進した。リオ五輪・テニスの男子シングルスは雨で順延された3回戦を行い、世界ランキング7位で第4シードの錦織は同121位のアンドレイ・マルティン(26=スロバキア)に6―2、6―2でストレート勝ち。2大会連続のベスト8入りを決め、日本テニス界悲願のメダルへあと2勝となった

 初対決という相手以上に「今までで一番風が強くてやりにくかった」という天候が錦織にとって3回戦最大の敵となった。

 ウエアがはためくほどの風で、球が揺れ、ラケットの距離感も合わない。対応力に定評がある錦織だが、その修正に時間がかかった。単純なミスは28と、格下のマルティンの18よりはるかに多い。「クリーンヒットがなかった」と振り返るように芯に当てることができず、ネットにかけたり、勝負どころでアウトになるなどのミスショットが目立った。

 それでも焦りはなかった。マルティンのサーブ力が弱いことを見抜き、リターンで攻める戦法を取った。第1セットは3ゲームをブレーク。第2セット、3―2の第6ゲームでは高く上がったロブの落下地点を見極め、背面でのボレーを鮮やかに決めるなど、風を読み切った技でブレークに成功。第7ゲームではブレークバックされそうになったが、相手のミスを誘う巧みなショットでキープした。続く第8ゲームもブレークして勝負を決めると「やっとここまできたかという感じ」と、8強入りにホッとした表情を見せた。

 1回戦からここまでストレート勝ちしてきたが、初の五輪4強入り、さらに悲願のメダル獲得には試練が待つ。

 準々決勝の相手は同11位で第6シードのガエル・モンフィス(29=スイス)に決まった。錦織とは仲が良く、互いの手の内をよく知る相手でもある。今年3月のマスターズ大会マイアミ・オープンの準々決勝では4―6、6―3、7―6(7―3)で大逆転勝利を飾っている。とはいえ、今回も接戦となることは間違いない。

 錦織も「次からが勝負。今年のモンフィスは強いし、ここの遅いコートではタフな相手」と警戒をあらわにする。モンフィスを倒したとしても、準決勝で想定される相手はロンドン五輪覇者で同2位のアンディ・マリー(29=英国)。悲願のメダル取りへ、本番はこれからだ。

最終更新:8月12日(金)16時22分

東スポWeb