ここから本文です

決算に見る半導体ウエハー市況の変化。株価への影響は?

投信1 8月12日(金)18時15分配信

この記事の読みどころ

 ・ 半導体の重要素材であるシリコンウエハー(以下、半導体ウエハー)の世界トップ企業である信越半導体※とSUMCO <3436> の半導体ウエハー事業の決算数字から、足元の半導体市場の動きを探ってみました。
 ・ 2016年4月以降、両社とも300mmウエハーを中心とした急激な需要回復で、在庫取り崩しなどの緊急対応に追われています。
 ・ 仮に10月以降も需給が崩れないとすれば、懸案の半導体ウエハーの値上げが2017年早々にも実現するかもしれません。これは、株価大化けのカタリストになる可能性もあります。
※信越半導体は信越化学工業 <4063> の子会社

決算発表に見る半導体市況の変化

2017年3月期Q1決算(4~6月)、及び、2016年12月期Q2累計決算(1~6月)がほぼ出揃いました。その発表内容を見ると、半導体市況に変化が出てきていることが伺えます。

一方、後述のように、半導体ウエハーの世界トップ企業である信越半導体とSUMCOを比較すると、収益動向は必ずしも一致していません。以下、昨年からの動向と合わせ、詳しく見ていきます。

2015年秋以降、失速した半導体ウエハー

2015年は米アップル社の底堅いスマートフォン(以下、スマホ)需要と、中国のミドルレンジ国産スマホの市場拡大で、半導体ウエハー業界は、4~6月、7~9月と繁忙な時期を経験しました。特に300mmウエハーでは、2015年6月のグローバルでの出荷が史上最高水準を記録しています。

しかし、2015年秋以降のアップル社の生産調整によって、通信用半導体(アプリケーションプロセッサ)向け300mmエピタキシャルウエハーの出荷が大幅に減少しました。この調整は、2016年2月まで続いたとされています。

これは、SUMCOの2015年12月期Q4(10~12月)、及び、2016年12月期Q1(1~3月)決算の大幅な悪化に端的に現れていました。ちなみに、SUMCOは微細化を追求するロジック半導体や通信用半導体に使われるエピタキシャルウエハーでは世界トップ企業です。

1/3ページ

最終更新:8月12日(金)18時15分

投信1

チャート

SUMCO3436
821円、前日比-19円 - 9月30日 15時0分

チャート

信越化学工業4063
7002円、前日比-81円 - 9月30日 15時0分