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夫と愛人の縁を切りたい──中国で「愛人撃退」サービスが急成長

The Telegraph 8/12(金) 11:00配信

【記者:Neil Connor】
 中国人のチェンさん(39)は、結婚して11年になるインテリアデザイナーの夫の携帯電話に別の女性から「ハニー」と呼ぶメールが届いているのを発見したとき、打ちひしがれた。

 夫は浮気を認めたが、チェンさんは自分の両親に相談し、2人の子どもたちの将来を考えた上で離婚はしないことに決めた。その代わりに彼女が選んだ道は、「愛人撃退」サービスに助けを求めることだった。

 離婚率が上昇し、離婚する際に妻が不利な立場に立たされることの多い中国には、さまざまな手段を使って、既婚者との関係を終わらせるよう愛人を説得するサービスを提供する企業が数多く存在する。

 ただし、こうした企業のやり方は物議を醸している。魅力的な男性を雇って愛人女性を口説かせる会社もあるが、より一般的なのは、正体を隠した女性のカウンセラーを送り込み、愛人女性と友人関係を築かせる戦略だ。カウンセラーは既婚男性との関係を終わらせるようそれとなく促す。

 たいていの場合、カウンセラーが愛人女性のアパートの近くに部屋を借りて、信頼関係を築きながら、彼女の習慣や好き嫌いを見つけていく。この戦略のサービス料は、最高で100万人民元(約1500万円)だ。

 中国では一部の野心的な男性の間で、愛人を持つことはステータスシンボルと見なされている。

 一方で離婚率は上昇し、公式の統計によると、離婚件数は2000年の120万件から2009年には250万件、昨年には360万件以上に増えた。離婚条件は女性にとって不利なことが多く、財産が平等に分割されることはほとんどない。また、離婚に対する偏見は少なくなってきたとはいえ、いまだ保守的な家族観が一般的で、離婚女性には汚名が着せられる。

 チェンさんは15万人民元(約230万円)を払って、地元の中国南西部・重慶(Chongqing)の会社に「正体を隠さない」カウンセリングサービスを依頼した。

 同社のスタッフらは愛人女性に既婚者との関係を続けていても未来はないと説得した。「彼が妻と別れたら、2人の子どもの継母になりたいか」と。

 同社はまた、チェンさんに対しても、服装や夫に対する態度、言葉遣いに気を配るよう助言した。2番目の子どもが生まれて以来、チェンさんが忘れていたことだ。

 愛人撃退サービスを申し込んでから8か月後、チェンさんの夫婦仲は元通りになった。

 彼女が頼んだ会社は2012年の創業以来、200人以上の愛人を「撃退」してきたという。チェンさんの場合は同社のスタッフが正体を隠さないサービスだったが、100万人民元のサービスでは、スタッフが正体を隠して何か月もかけて説得に当たる。

 中国南部・広東(Guangdong)省の「全国結婚・家族カウンセラー協会(National Marriage and Family Counsellors Association)」のリウ・ウェイミン(Liu Weimin)代表は、愛人撃退サービスを提供する会社が公的に認められることはないだろうと話した。

 活況を呈しているビジネスではあるが、法に触れている部分もあるとリウ氏は指摘する。

「愛人の女性たちを誘惑するために顔立ちの整った男性を送り込むなど、違法行為を行っている。サービスを提供するときにはこちらの素性を明らかにしなければならない。女性たちに対して友人や近隣住民のふりをするのはプライバシーの侵害だ」【翻訳編集】AFPBB News

最終更新:8/12(金) 11:00

The Telegraph

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