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薬剤師、福井で担い手不足が顕著 薬学部ゼロ、進学の学生帰郷せず

福井新聞ONLINE 8月12日(金)9時5分配信

 福井県内の薬剤師不足解消を目指し、地元の高校生に薬学関係の仕事に興味を持ってもらうためのセミナーが11日、福井市のアオッサで開かれた。高校生や保護者ら約90人に、若手薬剤師が仕事の魅力をアピールした。

 県薬剤師会によると、2014年末時点の人口10万人当たりの薬剤師数は全国平均170人に対し、福井県は140・5人と担い手不足が顕著となっている。セミナーはこの状況を解消しようと、同会と県病院薬剤師会、県の共催で初めて企画した。

 県薬剤師会の高畠栄一会長はあいさつで「県内の大学には薬学部がなく、県外に進学した学生が(薬剤師として)戻らない状業が続いている」と説明。県が本年度、県内企業に就職する県外学生の奨学金返還を支援する助成制度を設けたことを紹介しながら「薬学部志望の皆さんは将来、福井県の地域医療を担う薬剤師として地元で活躍してほしい」と呼び掛けた。

 県内の病院や調剤薬局、行政機関、医薬品卸業、医薬品メーカーに勤務する20歳代の薬剤師がそれぞれの業務内容を紹介。そのうち調剤薬局に勤める女性薬剤師は「身近な立場で患者の健康に寄り添えるところにやりがいを感じる。一錠の薬で命を救える仕事に、少しでも興味をもってほしい」と訴えた。

 会場には薬学部のある県外8大学のブースも設けられ、参加者の相談や質問を受け付けた。

福井新聞社

最終更新:8月12日(金)9時5分

福井新聞ONLINE