ここから本文です

夏バテ防止にオススメの写真集

TOKYO FM+ 8/12(金) 10:17配信

「ボタニカル」=「植物」の力でキレイと元気を磨くをコンセプトにお届けしている、TOKYO FMの番組の8月12日の放送では、まるで森林浴をしているかのような感覚になれる「森」の写真集、『森 PEACE OF FOREST』(小林廉宜/世界文化社)を紹介しました。

地球がひとつの「森」である

写真家・小林廉宜さんが、世界中の森の様々な表情を収めたこの写真集。中でも特徴的なのは、空撮写真です。世界最大の熱帯雨林であるアマゾンや、ロシアの果てしないタイガ林、カナダのメープルの森と、その奥には地平線が見え、空へと繋がります。小林さんがこの写真集のコンセプトとしているのは、「地球がひとつの森である」ということ。空撮写真の一枚一枚は、まさにそれを表しているかのようです。

小林さんが森を撮りたいと思ったきっかけは、20年以上前の屋久島でのことでした。大雨の日、カメラを守るのに精一杯になりながらも、縄文杉を撮ったり、ウィルソン株の中に入ったりしながらその楽しさに魅了されてゆきます。 下から木を見上げたり、木の株の中から森をのぞいたり、そこで感じた木々のエネルギーをこう語ります。

「森の中には、1億5000万キロ先からきた太陽の光と、1000年以上の歴史を生きた樹々の生命が一緒に存在しています。それを強く感じてからは、どんどんと森に心を惹かれていきました」

森の近くには素敵な家族がいる。~PEACE OF FOREST

さらに、この写真集の森の風景に欠かすことが出来ないのが「人」の存在。人々は森の恩恵を受けながら過ごし、森を守りながら生きていきます。ドイツの「黒い森」と生きる家族や、マダガスカルでバオバブの木の幹によりそう少年たち、デンマークで鹿が住む公園でベビーカーを押す家族など。ただただ自然に圧倒される作品ではなく、人、家、動物たちも堂々とフレームの中に存在する姿こそが小林さんが思う「理想の森」なのです。

「いい森だなぁと思う森の近くには、代々森を守ってきた、素敵な家族や人の存在があります。行く先々で現地の方々に良くしていただいてばかりで、いい思い出しかありません。森、自然、そういうことを考えていれば、世の中は平和で良い方向に進むのではないかと思うんです」

そんな経験と願いを込めて、写真集には『森 PEACE OF FOREST』とタイトルがつけられました。小林さんは、巻末エッセイでもこう締めくくっています。「豊かな森があるところに争いは生まれない。Peace of Forest 奇跡は森から起きる」

ページをめくるたび、まるで森林浴をしているかのような爽やかな気持ちになれるこの写真集。夏バテぎみのこの季節にぜひおすすめしたい一冊です。

(TOKYO FMの番組「クロノス」のコーナー「NOEVIR BOTANICAL LIFE」2016年8月12日放送より)

最終更新:8/12(金) 10:17

TOKYO FM+