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「大竹しのぶ讃歌」と監督自ら賛辞を贈った傑作“人間喜劇“/〈視線の先〉『後妻業の女』鶴橋康夫監督インタビュー

トレンドニュース(GYAO) 8/12(金) 11:02配信

直木賞作家・黒川博行の小説を名匠・鶴橋康夫監督が豪華キャストで映画化した話題作『後妻業の女』(8月27日公開)。高齢化社会の結婚詐欺である“後妻業“をテーマに、シニア世代の孤立や現実を浮き彫りにしながらも、カラッと笑えて楽しめる人間喜劇に仕上がった。社会派の名手・鶴橋監督ならではのテンポの良さと爽快な台詞回しも圧巻だ。特に主演の大竹しのぶと豊川悦司の見事なまでのハマり役ぶりには、映画関係者からも称賛の声が多く飛び交っている。

予告編映像も公開、映画『後妻業の女』公式サイト>>

豪華な出演者たちの魅力を余すところなく引き出し、極上のエンターテインメントに仕上げた鶴橋監督に本作への思いや製作秘話を聞いた。

■小説2ページ目で小夜子役は「大竹しのぶ」と決めた

――以前から黒川氏のファンだったとお聞きしました。黒川作品のどこに魅力を感じますか?

「黒川さんの作品はほぼ全部読ませてもらっています。あるときは松本清張風であったり、あるときはレイモンド・チャンドラー風であったり......作風は変幻自在で、前からファンでした。登場人物たちの気持ちや背景の奥深い部分をうまく描いていて、ハードな内容の中に、そこはかとない人間臭さを感じることができるところが好きなんです。彼の作品には人間に対する深い愛がある。」

――映画化したいと思われた一番のポイントはなんだったのでしょう?

「小説『後妻業』をはじめて読んだとき、結婚相談所、高齢者、詐欺など、興味をそそられるキーワードばかりで『目のつけどころがさすがだな』と思いましたね。主人公の小夜子なんて、すごく想像力をかき立てられる。何よりも小説が非常に面白いから映像化したいと思いました。

僕は若い頃、少しだけ大阪に住んでいたことがあり、街への愛着もある。昔からずっと大阪を舞台にした作品を撮ってみたいと考えていましたが、たまたま機会がなかった。そういったこともあって、『ぜひこの奇想天外な面白い話を僕の手で映像化したい』と、原作を読みながら思ったわけです」

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最終更新:8/12(金) 11:14

トレンドニュース(GYAO)