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小1の最初の壁 「は」「を」「へ」につまずく…定着させるためのポイントとは?

ベネッセ 教育情報サイト 8月12日(金)14時0分配信

1年生の国語では、夏休み前に助詞の「は」「を」「へ」の使い方を学びますが、授業だけでは十分に理解できない子どもが少なくありません。夏休みには絵日記など文章を書く宿題もあります。子どもがつまずくポイントや保護者のかたのフォローのしかたについて、進研ゼミの国語教材を担当する中野優が解説します。

2年生まで引きずってしまうケースも…

1年生の国語で多くの子どもがつまずくのが、助詞の「は」「を」「へ」の使い方です。助詞には他にも「が」「の」「に」「で」などがあり、これらは音の通りに書けばよいのでわかりやすいのですが、「は」「を」「へ」は事情が異なります。

「は」「を」「へ」の学習は、1年生の6月下旬から7月上旬に行い、続いて7月のうちに絵日記を書く学習をします。保護者のかたは、夏休みの宿題の絵日記を見て、「は」「を」「へ」が正しく使えないことに気づく場合が多いようです。2学期の授業では少し長い作文を書く学習が始まりますから、ここでつまずいている場合、夏休みのうちに克服しておきましょう。

なかには、しっかりと定着せず、2年生まで引きずってしまう子どももいます。そうなると、テストなどで答えは合っているのに表記が間違っているために失点することがあり、国語に苦手意識を抱いてしまいかねません。

多くの子どもがつまずくポイントは?

子どもが「は」「を」「へ」の使い方でつまずきやすいのは、音と表記が異なるからです。例えば、次のような間違いが目立ちます。

◎「は」の使い方
【正】わたしはおんなのこです。
【誤】わたしわおんなのこです。

◎「を」の使い方
【正】りんごをたべた。
【誤】りんごおたべた。

◎「へ」の使い方
【正】どうぶつえんへいく。
【誤】どうぶつえんえいく。

話すときは[wa]と発音するので、「わたしわ…」と書いてしまうわけです。大人は当たり前のように使いこなしていますが、よく考えると結構複雑なルールですよね。日本語って難しい…。文字やことばを習い始めたばかりの子どもが混乱するのはしかたないことだと思います。

学校では、「は」と「へ」には2種類の読み方があり、ことばにくっつく場合、「は」は[wa]、「へ」は[e]と読むというルールを教えています。

また「を」は、[wo] と発音するかたも多いのですが、現代日本語では正しくは「お」と同じ[o]と発音されます(ただし、地域や教員によって、[wo] という発音を教えることもあるようです)。こちらもなかなか紛らわしく、子どもが正しく使いこなせないのも無理はありません。

ルールは理解できるが、使いこなせない子どもが多い

こうした表記のルール自体は「そういうものだ」と理解する子どもが多いようです。例えば、進研ゼミの次のような問題の正答率は8~9割に達し、決して低くありません。

読む場合も問題ないことが多いのですが、書く場合、深く考えずに音の通りに書いてしまったり、混乱して間違えてしまったりする子どもが続出します。

このように正しく助詞を正しく使えない場合、どう教えるのが効果的でしょうか。ルールは理解しているのに間違えるのは、ひとえに「実践」が足りないから。繰り返し練習して、間違えたときはその都度指摘して正してあげることが、しっかりと定着させるためのポイントです。

ベネッセ 教育情報サイト

最終更新:8月12日(金)14時0分

ベネッセ 教育情報サイト