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非鉄製錬8社の4~6月期/全社が減収減益/非鉄価格低迷、円高響く

鉄鋼新聞 8月12日(金)6時0分配信

非鉄製錬大手8社の16年4~6月期連結決算が10日までに出そろった。非鉄金属価格の低迷と円高影響などから全社が減収減益、1社が経常赤字となった。4~9月期業績予想でも全7社が経常減益を見込んでおり、厳しい事業環境が継続する見通しだ。
三菱マテリアルは、アルミを除く全事業が減収減益となり、全体では前年同期比50億円の経常減益。金属事業は銅価下落や円高影響、インドネシアの銅製錬所の減産などで減益だった。JX金属は銅価下落やチリのカセロネス銅鉱山の操業コスト増加などで資源開発事業の損益が大幅に悪化。円高影響も加わり、全体では経常赤字に転じた。住友金属鉱山はニッケルおよび銅価格の低迷、営業外為替差損益や在庫評価の悪化などで大幅な経常減益。ニッケル事業を含む製錬セグメントは経常赤字に転じた。
三井金属は在庫要因の好転などで機能材料が増益だったが、非鉄価格の低迷や円高進行、カセロネス銅鉱山のフル操業体制への遅れなどから全体では同比4億円の経常減益。DOWAホールディングスは銅や亜鉛などの価格下落や円高影響で製錬が同比28億円の経常減益となったほか、環境・リサイクル、電子材料もそれぞれ約10億円の経常減益。古河機械金属は電子部門が営業黒字化を果たしたが、機械部門の減益などから経常減益。東邦亜鉛は資源事業が黒字に転じたが、非鉄価格が低水準だったことに加え、円高影響などから経常減益。日鉄鉱業は石灰石の販売減や銅価下落、円高進行などから経常減益だった。
一方、4~9月期の経常利益予想は銅価下落や円高進行などから三菱マテリアル、JX金属、住友金属鉱山の3社が下方修正。三菱マテリアルは円高影響を織り込み、経常利益予想を20億円下方修正した。JX金属は銅価下落、カセロネス銅鉱山の減販、円高影響などで経常利益予想を130億円下方修正。住友金属鉱山は営業外為替差損や在庫評価の悪化などから経常利益予想を80億円下方修正した。

最終更新:8月12日(金)6時0分

鉄鋼新聞