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身近な人の戦争体験に耳傾ける 横須賀で学習会「遠い話ではない」

カナロコ by 神奈川新聞 8月12日(金)7時3分配信

 戦争体験に学ぶ平和学習会が11日、横須賀市長沢の北下浦市民プラザで開かれた。「横須賀市民九条の会・北下浦のつどい」の主催。市内に住む田島としこさん(83)と高野みちこさん(86)が語り手となり、小中学生や保護者ら約20人が耳を傾けた。

 田島さんは中国・大連の生まれ。女学校時代、ソ連軍が攻めてきた時は「(性的暴行を恐れた)同級生20人ほどが頭を丸刈りにし、男性の服装で登校してきた」。その一方で、終戦となり日本に引き揚げるころには「ロシア人に優しい言葉を掛けてもらった」などと思い出を語り、「人間は、軍隊を除けば普通の人と感じた」と振り返った。

 高野さんは小学校6年の時に父親が戦死。「真珠湾攻撃の直後で横須賀の戦死1号となり、地域を挙げた葬儀が行われた」などと話した。一方、食べ物がなくひもじい思いをした日々に触れ、「軍のやることは不都合なことばかり」と語った。

 参加した大学3年の井澤未央里さん(20)は「身近な人たちが戦争を経験していて、遠い話ではないと感じた。今後100パーセント戦争が起きないとは言い切れないので、自分のこととして考えていきたい」と話していた。

最終更新:8月12日(金)7時3分

カナロコ by 神奈川新聞