ここから本文です

黒岩知事「早急に方向性」 相模原の施設、建て替えか改修か

カナロコ by 神奈川新聞 8月12日(金)8時35分配信

 相模原市緑区の障害者施設「津久井やまゆり園」で46人が殺傷された事件で、黒岩祐治知事は11日、再建に向け、建て替えか改修か「早急に方向性を打ち出していきたい」との考えを示した。同日、同園を訪れた後、報道陣に語った。

 事件後の訪問は2回目。殺害現場となった西棟2階を初めて視察したほか、限られた環境で入所者のケアを継続している職員や一部の家族から話を聞いたという。知事は「家族からは生活の場を早く取り戻してほしいという切実な思いが伝わった。言葉にすると、改修かなと思った」とする一方、「職員の希望は建て替えが強いようだった」との印象を語った。

 知事は補正予算の活用も見据え、早期に結論を出したい考えを示す一方、「急ぐことにより不満が残る形で物事が進む形にはしたくない」とも話し、関係者の合意を得ながら再建を進める意向を示した。

 在園者は10日午前9時現在で男女89人。男性の一部が生活している体育館と定員超過となっている女性の居住スペースも訪れ、「普通ではない空間だが、職員は入所者に誠心誠意尽くし、笑顔もあふれている。ケアをする現場を維持しようと必死で頑張っている」と話した。事件現場については「血が点々と落ちている状況そのまま。悲惨な凄惨(せいさん)な現場の中で、職員がケアを続ける精神的な重さは計り知れないものがある」と話し、中長期的に心のケアに取り組む考えを改めて示した。

最終更新:8月12日(金)8時35分

カナロコ by 神奈川新聞