ここから本文です

彫り師じゃなくて彫られ師 タトゥーを「入れられる」プロが語る神髄 お酒は抜く、事前に筋トレ

withnews 8月18日(木)7時0分配信

 タトゥーを彫ることを生業とする彫り師がいれば、彫られることに生きがいを見いだす「彫られ師」も存在します。全身に多数のタトゥーを入れている、らっちさん(42)に、「彫られるプロ」としての神髄を聞きました。

【画像】タトゥー、彫り師の現場「針は使い捨て」 恋人の名前はお断り

仲間たちと情報交換

 ――初めてタトゥーを入れたのは?
 
 29歳の時、当時勤めていた建設会社を辞めて独立しました。「サラリーマンには戻らない」という覚悟で、腕にトライバル(民族模様)のタトゥーを入れたのが最初です。

 しばらく自営で働いていましたが、声を掛けてくれる人がいて、2年前からまた建築関係の会社で働いています。上司は「タトゥーが入っていてもいいよ」と言ってくれているので。

 ――そもそも、「彫られ師」とは?
 
 10年ほど前、イベントでよく顔を合わせる4、5人の仲間たちと「彫られ師」というグループを立ち上げました。「このタトゥーいいね、どこで彫ったの?」「アフターケアはこうすると治りが早いよ」なんて情報交換したりして。多い時はミクシィ上で500人ぐらい、メンバーがいましたね。

お酒は抜く、事前に筋トレ

 ――彫る側だけでなく、彫られる側にも心構えが求められるものなのでしょうか。
 
 彫る当日はもちろん、前日からお酒は抜きます。事前に筋トレをして筋肉を痛めつけておいて、タトゥーを入れ終わったらプロテインを飲む。すると、「超回復」といって治りが早くなるんです。あとは鳥のささみを食べたりだとか。

 日焼けしないように夏でも長袖を着ています。できるだけキレイにタトゥーを残したいですからね。患部を保護するシートや保湿用のクリームは必需品です。それから夏場は治りが悪いので、なるべくタトゥーを入れないようにしています。冬場だと、カイロで身体を温めることもありますよ。

彫る側と彫られる側の共同作業

 ――徹底していますね。

 普段甘いものは一切食べないんですけど、タトゥーを入れる時はチョコやジュースを持参しています。空腹だと痛みを強く感じるので、随時栄養補給するんです。痛みがやわらぐ呼吸法というのもあって、針が入っている時にスーッと吐く。そうすると体の力が抜けて、いくらか痛みが軽減されます。

 タトゥーは彫る側と彫られる側の共同作業。彫り師が彫りやすいように、状況を見ながら姿勢を変えたりもしています。

1/2ページ

最終更新:8月18日(木)7時0分

withnews