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欧米でモバイルバンキングが最も進んでいる国は?

ZUU online 8月13日(土)7時10分配信

欧米15カ国で行われたデジタルバンキング調査で、利用者が過去1年間で47%(前年比6ポイント増)も増えており、今後1年間でさらに16%の伸びをみせると予測されていることが分かった。

1万4579人を対象にした調査を実施したのは、オランダの国際金融機関INGグループ。

全体的には50%が「モバイルバンキングを利用するようになって、お金の管理が楽になった」、85%が「現金を利用する機会が減った」と回答しているものの、ATMや銀行への愛着も強い。

■モバイルバンキング英国の利用者は55%、米国53%

調査対象国は、米国、英国、オーストラリア、フランス、ドイツ、オランダ、イタリア、スペイン、ルクセンブルグ、チェコ、ベルギー、ポーランド、ルーマニア、トルコ、オーストリアで、今年3月から4月に実施したものだ。

各国500人から1000人の消費者による、モバイルバンキングの利用動向を分析した結果、これらの15カ国で決済も含めた日々のバンキング活動を、スマートフォンで行う消費者が急増していることが明らかになった。

モバイルバンキングが最も浸透しているのはオランダで、63%(前年比5ポイント増)がすでに日常的に決済や銀行のウェブサイトなどに、スマホやタブレットといったデバイスからアクセスしている。また9%が今後モバイルバンキングの活用を検討している。

次いで英国の利用者が55%、米国が53%で、それぞれ10%強が今後の利用を検討中だ。

またスマホやタブレットを所有している回答者中、昨年の利用者率が48%だったオーストリアは13ポイント、ルクセンブルグは41%から12ポイント、39%のチェコは10ポイントと大幅に伸びている。

対照的にすでにデバイスが浸透している米国やオランダでは、5%前後のゆるやかな伸びだ。

■9割が最も利用するのはATM 7割がSNSバンキングに拒否反応

「モバイルバンキングのなにが便利か」という質問に対して最も多かった回答は、欧米ともに共通しており、「自分でお金の管理をするのがうまくなった(欧米平均48.5%)」「支払い忘れが減った(23%)」「もっと貯蓄できるようになった(16.5%)」となっている。

意外なことに、これほどまでにモバイルバンキングが広範囲にわたって受けいれられているにも関わらず、91%が「最も利用するバンキング法」としてATMを選んでいる。そのうち48%が月数回、19%が週数回、ATMを利用している。

モバイルデバイスからは直接現金を引きだせないという事実を考慮すれば、当然ながら銀行やATMなどの「窓口」が必要になる。全体的に85%、欧州では53%が「現金を使う機会が減った」というが、結局は「まだまだ現金が必要な機会が日常生活に溢れている」ということだ。

また週単位、あるいは月単位で銀行の支店を訪れる消費者も、21%から38%といまなお健在だ。逆にメディアが話題にしているような「ソーシャルメディア(SNS)を通したバンキングや銀行とのコミュニケーション」を定期的に利用しているのは、わずか6%。68%が「絶対に利用しない」と強い拒絶反応を見せている。

総合的に見て、欧米ともにモバイルバンキングが日常生活の一部となっている、あるいはなりつつあるものの、消費者は現金や銀行の支店にも愛着を感じており、「(モバイルの)利便性」と「(人間による)安心感」の両立が、未来のバンキングの主流となりそうだ。(FinTech online編集部)

最終更新:8月13日(土)7時10分

ZUU online