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【柔道】100キロ級銅・羽賀 目指す柔道は将棋の羽生3冠流「先の先を読む」

東スポWeb 8月13日(土)10時5分配信

【ブラジル・リオデジャネイロ11日(日本時間12日)発】メダルラッシュが止まらない! リオ五輪柔道男子100キロ級で2015年世界選手権王者の羽賀龍之介(25=旭化成)が銅メダルを獲得した。14年には史上初の同級代表派遣見送りを経験するなど、幾多の試練を乗り越えた苦労人。金メダルの目標が途切れても執念を燃やし、最後まで攻めの柔道を貫いた。

 3位決定戦でブロシェンコ(ウクライナ)に一本勝ち。得意の内股は出せなかったが、勝つために気持ちを切り替えた。寝技に移行し、最後は三角絞め。「苦しかったし、しんどかったんですけど、どんな形でも勝とうと思った。勝ててよかった」と銅メダルの重みをかみ締めた。

 ソウル五輪を目指した元柔道トップ選手の父・善夫さん(53)から英才教育を施され、全日本男子の井上康生監督(38)の再来と言われるほどの才能を持つ。しかし、東海大に進学してからはケガに泣かされた。昨年世界選手権で初優勝するまで、脚光を浴びることもなかった。

 そんな不遇の時期が羽賀の原動力だ。最大の武器は父から継承した内股でもなく「反骨心」。「何クソっていう思いが強いですね。逆境に立てば立つほど自分を駆り立ててくれるし、そういう性格なんだなって自分は思います。悔しい思いをすればするほど成長できる」と羽賀は言う。

 以前はマスコミの取材も多くはなかった。羽賀は会場や空港で他のメダル候補が取材を終えるのを、じっと待った。肩の手術から復帰した2013年には最大のスランプに突入。主将にもかかわらず「先生、今日引き分けでいいですか?」と弱音を吐いた。翌14年には、世界選手権への100キロ級の代表派遣が「海外で戦える選手がいない」という理由で史上初めて見送られる。羽賀は世界で戦うチャンスも閉ざされた。

 その屈辱のすべてを力に変えた。日陰を歩んだからこそ気づいたこともある。昨年、W杯でのラグビー日本代表の活躍を見て「ラグビーが本当にいい例ですよ」とつぶやいた。柔道も、もっと評価されていい。「まだ世間の目と壁がある感じですね。世界王者とか何人も出ているのに」。羽賀は使命感も強くした。

 東海大の上水研一朗監督(42)は羽賀の頭脳を将棋の羽生善治3冠(45)に例える。「先の先を読む。彼が知りたいことは非常に高度なこと」。加えて人の倍、努力を積んできた。ある日、寮を点呼で回ると、浴槽にiPadを持ち込み、動画を視聴する羽賀の姿が飛び込んできた。入浴が1時間を超えるのも羽賀の“習慣”だった。

「ボクはあまり取材されてなかった。いつもみんながされているところを横目でピューと歩いていた。日本に帰ってきた時(報道陣が)バーッと来るのはうれしい」。羽賀は胸を張って帰国する。

最終更新:8月13日(土)10時5分

東スポWeb

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