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金メダル 競泳・金藤を変えた恩師の愛

東スポWeb 8月13日(土)16時44分配信

 11日(日本時間12日)の女子200メートル平泳ぎでは金藤理絵(27=Jaked)が2分20秒30で優勝。金メダル獲得までの道のりを支えてくれたのは母校東海大の加藤健志コーチ(50)の“一途愛”だった。

 大学1年時から10年間、幾多の衝突、ケンカ、引退騒動を乗り越えた。北京五輪出場もロンドン五輪は出場を逃した。それでも継続できたのは信じる心があったからだ。

 金色が大嫌いだったはずの加藤コーチは金色のノートパソコンを購入。手書きのノートには「一日一生」と書き「95%がノイローゼ」と言いながらも日々全力で指導にあたった。練習量は競泳陣で1、2位を争うほどハード。金藤も「はっきり言ってほっといてほしかった。でも、その熱さがなかったら、そこで辞めていた」と感謝する。

 転機は昨年の秋から。強みはマイケル・フェルプス(31=米国)ばりの乳酸の出ない肉体だ。一方、「勝利意欲」が一般人より低いなどメンタル面が金藤の弱みだった。そこで加藤コーチは改革に乗り出した。本田宗一郎や孫正義氏(59)、長谷部誠(32)、瀬戸大也(22=JSS毛呂山)らの成功例を話して聞かせた。「だからオマエも乗り越えられる」とは言わなかった。間接的に諭すことで意欲が劇的に増した。「最後の手段だった」

 尊敬も込めて「競泳界の澤穂希」と言われる。当初は困惑していた金藤も今では爆笑を取るようになった。「澤さんは異母姉妹なの~」「名字が違うので姉妹ではないけど…あ、お姉ちゃんね」などとギャグに切り替えることも。「いじくってくる人がいるから笑いになる」とコミュニケーションの潤滑油として利用した。

 加藤コーチは澤氏を実際の目標にもした。「努力のスーパースターって日本にいないじゃないですか。澤さんはそういう存在。理絵もそういう人間になれればいい」。もはや実績でも澤氏にヒケを取らない。熱過ぎる師の思いを背負い、二人三脚でつかんだ金メダルだった。

最終更新:8月13日(土)16時44分

東スポWeb

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