ここから本文です

【テニス】錦織圭「初4強」涙の意味を日本テニス協会・八田広報委員長が解説

東スポWeb 8月13日(土)16時44分配信

【ブラジル・リオデジャネイロ12日(日本時間13日)発】テニス男子シングルス準々決勝が行われ、世界ランキング7位で第4シードの錦織圭(26=日清食品)は第6シードで同11位のガエル・モンフィス(29=フランス)に7―6(7―4)、4―6、7―6(8―6)で競り勝ち、初の4強入りを果たした(当サイト既報)。

 最終セットはトリプルマッチポイントを握られる絶体絶命の大ピンチから、執念の粘りで奇跡の大逆転。試合後は感極まって涙も見せた。日本勢96年ぶりのメダルを懸け、準決勝では前回ロンドン五輪金メダリストのアンディ・マリー(29=英国)と13日に対戦する。日本テニス協会・八田修孝広報委員長に錦織の五輪へのモチベーションを聞いた。

 テニスのトップ選手にとって、五輪には価値を見いだしにくい側面がある。プロツアーのポイントが一切付かないうえ、大金が舞い込むわけでもないからだ。それでも錦織は素直に五輪というイベントを楽しみ、普段のツアー以上に実力を発揮できる精神状態にあるようだ。

「彼は五輪やデ杯(国別対抗戦)など、国を代表する大きなイベントは好きなんだと思います。普段のツアーとはまったく違う新鮮な環境を楽しんでいると思う。マスターズ1000や4大大会に比べたら、より良い精神状態でテニスに打ち込めているのでは」(日本テニス協会・八田修孝広報委員長)

 ツアーでは見渡せば選手も関係者も知った顔ばかり。ホテルと会場の往復で常に勝ち負けを意識し、緊張感のある生活を強いられる。その点、五輪は錦織にとっては新しい刺激がいっぱい。選手村では他競技の選手と交流し、友人も増え、テニスの仲間ともワイワイと交流できる。

 普段のツアーでは5つ星ホテルが当たり前で、とても恵まれた環境とはいえないが「どんなに大金を稼ぐようになっても、彼の素朴さは変わらない。自分だけ出ようとはしないし、逆に選手村生活を楽しんでいると思う。オンとオフの切り替えはとてもうまい選手なので、試合ではしっかりと力を発揮してくれるでしょう」(同委員長)

 最後に見せた涙は、五輪に懸ける強い思いの表れともいえる。メダル獲得に向け、最高に近い精神状態でマリー戦を迎えられそうだ。

最終更新:8月13日(土)16時44分

東スポWeb