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【MLB】Aロッド涙のラストゲーム「今夜のことは決して忘れない」 念願のサードに観客拍手

ISM 8月13日(土)16時55分配信

 ニューヨーク・ヤンキースは現地12日、地元でタンパベイ・レイズと対戦し、6対3で勝利。Aロッドことアレックス・ロドリゲス内野手が3番・指名打者で先発出場し、4打数1安打、1打点、1三振の成績で、ヤンキースでの最後の試合を終えた。

 今月7日に記者会見を開き、この一戦がピンストライプのユニフォームに袖を通す最後の試合になると発表したロドリゲス。メジャーリーグで最も悪名高いスターは、1点を追う初回、1死一塁の場面で1打席目を迎えると、ライトへの同点タイムリーツーベースを放った。その後は3打席連続で凡退するも、試合終盤にジョー・ジラルディ監督から、念願だった三塁手としてプレーさせられるかもしれないと告げられたという。

 そして9回、本拠地ヤンキー・スタジアムを埋め尽くす4万6,459人のファンから「Aロッドを見たい!」の大合唱とともに、約15カ月ぶりにサードの守備に就くロドリゲスの姿が。先頭打者が空振り三振となると交代が告げられたが、ベンチに下がる際には、薬物規定違反で長期出場停止処分を科された当時、同選手を冷たく突き放したファンからも、尊敬を込めた拍手が送られた。

 ロドリゲスは、その声援に帽子を取り腕を挙げて応えると、ダグアウトに戻ってからは込み上げてくる涙を抑えるため、タオルで顔を覆っていた。そして、「今夜のことは決して忘れない」とコメント。その直後、ジラルディ監督も「もし、これが彼がプレーする最後の試合となるならば、私は一生忘れることのないものにしてあげたかった」と、涙を目に浮かべながら語った。

 先月下旬から出場機会が激減していたロドリゲスだが、ヤンキースから“追い出された”という思いはないという。また、通算700本塁打まであと4本に迫りながら、キャリアに区切りをつけることについて、「これまでかけてきた全ての迷惑と素行の悪さ、チームから出ていく事実。それでもハル(・スタインブレナー・オーナー)は、俺が家族の一員でいることを望んでくれた。それが、俺にとっては通算800本塁打に値するんだ」と明かした。

 ロドリゲスはいまだに“現役引退”を明言しておらず、今後についても不透明となっている。「長い昼寝と休養が必要なんだ。自分の人生がどこへ向かっているのか知りたい」と話し、「でも今は、このユニフォームを着ていることを大切に思っている。そして、俺にはヤンキースのピンストライプはもう十分だとね」と述べるにとどまった。

 41歳のロドリゲスは、1994年にシアトル・マリナーズでメジャーデビューを果たし、通算打率.295、696本塁打、2,086打点をマーク。オールスター14度、シルバースラッガー賞10度、ア・リーグMVP3度選出など、数々の輝かしい実績を収めた。その一方で、薬物問題、離婚、女性関係、賭け事など、タブロイド紙を賑わせることも多かった。(STATS-AP)

最終更新:8月13日(土)16時56分

ISM

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