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<北朝鮮写真報告>少女たちの辛い重労働 水汲み、薪集めにバッタ採り 搾取される子供たち(写真4枚)

アジアプレス・ネットワーク 8月13日(土)5時30分配信

北朝鮮の子供たちは、皆忙しい。勉強以外に、日々いろいろ働かなくてはならないからだ。

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その理由1 この20数年来、電気・水道の麻痺が続いて親の家事負担が増大し、子供も手伝わざるをえなくなった。例えば水汲み。電力難と設備の老朽化のため、多くの都市、農村で水道が出なくなっている。アパートの住民でも、井戸水や湧き水を汲みにいかなければならない。

また、煮炊き用の石炭の配給が無くなり、市場で買うか、山に行って焚き物を集めてこなければならなくなった。外できつい仕事している少女の姿は珍しくない。

←急いでいるのか、少女は水満杯のバケツを負うて駆けて行った。

その理由2 「お国のため」と称して学校から様々な供出ノルマが課せられる。例えばくず鉄、ウサギの毛皮、ドングリ集め、バッタ採り。

くず鉄は再生したり、中国に輸出したりする。ウサギの毛皮は軍人の防寒帽用とされ、飼育して供出するノルマがある。ドングリは味噌や酒を作る。ノルマが果たせない場合は、金銭を求められるのが普通だ。

「『教育は無償』などというのは大昔の話。供出ノルマが多過ぎて、子供を学校に送らない方がましだと思うことが少なくないんです」。北朝鮮北部に住む、一児の母である取材協力者の言葉だ。

子供たちを動員して供出させた物資は、学校や行政の幹部たちが売り払って私腹を肥やすのが当たり前になっている。子供たちの「愛国奉仕労働」は、長年に渡って食い物にされてきたわけだ。北朝鮮では、児童労働が制度的、組織的に搾取の対象になっている。(石丸次郎)

←山でのドングリ集めから戻る途中の女子中生たち。「夏休み中に18キロ集めないといけない」と。背嚢に薪用の木が見える。

最終更新:8月13日(土)8時59分

アジアプレス・ネットワーク