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埼玉の河川、89%でアユ生息可能に 水質改善、2年連続で過去最高

埼玉新聞 8月13日(土)10時30分配信

 アユが生息できる水質の埼玉県内河川の割合が2015年度は前年度より5ポイント改善して89%になり、2年連続で過去最高を更新していたことが、県などの調べで分かった。県は「下水道の整備や、生活排水を処理する合併処理浄化槽の普及が進み、降雨量が増えるなど自然現象も影響したとみられる」と分析している。

 水質汚濁防止法に基づき県や国土交通省などが、県内を流れる荒川や利根川など44河川94地点の水質を調査。水質の汚れの指標である生物化学的酸素要求量(BOD)を測定した。BODは数値が大きいほど水が汚れていることを示し、一般的にはBODが1リットル当たり3ミリグラム以下の水質ならアユが生息できるとされる。

 15年度の調査では、94地点のうち89%に当たる84地点(前年度79地点)でBODの年度平均値が3ミリグラム以下だった。前年度よりも9地点多く基準を達成したが、4地点で悪化した。初めて基準を達成したのは元小山川の県道本庄妻沼線交差点(本庄市)、鴨川の中土手橋(さいたま市)、大場川の葛三橋(三郷市、東京都葛飾区)の3地点。

 県水環境課などによると、県内河川における水質汚濁原因の約7割が生活排水。河川を汚さないためには、下水道整備のほか、トイレ排水に加え台所や風呂場、洗濯機などの排水も処理できる合併処理浄化槽の普及がより求められる。

 県内の合併処理浄化槽の普及率は、10年度の35・2%から15年度は43・9%まで上昇。下水道普及率は04年度の71・6%から14年度は79・2%に上がっている。

 一方、ダイオキシン類の環境基準について22河川39地点で水質、21河川36地点で底質を調査。底質は全て環境基準を達成したが、水質は3河川5地点で超過した。

 超えたのは、綾瀬川の綾瀬川橋(越谷、草加市)、手代橋(八潮、草加市)、槐戸(さいかちど)橋(草加市)、新方川の昭和橋(越谷市)、大落古(おおおとしふる)利根川のふれあい橋(松伏町、越谷市)。

 新方川の昭和橋地点では環境基準の2・4倍の濃度を観測したが、同課は「新たな発生源ではなく、大きな影響はない」としている。基準を超過する地点数は多少の増減はあるものの、全体として減少傾向にあるという。

最終更新:8月13日(土)10時30分

埼玉新聞