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戦後70年余経ても砲弾発見相次ぐ 岡山県内今年上半期22発、民家や畑に

山陽新聞デジタル 8月13日(土)10時30分配信

 民家や畑から砲弾が見つかった、との警察への届け出が岡山県内で後を絶たない。今年上半期(1~6月)の届け出は16件22発に上る。戦後70年余りを経てもなお砲弾の発見が相次ぐ現状は、武器が身近にあった戦時下の過酷な生活をあらためて示すものといえそうだ。

 県警や中国地方の砲弾回収などを管轄する陸上自衛隊第13旅団(広島県海田町)によると、種類は、「てき弾」と呼ばれる小型砲弾や旧日本軍の訓練弾(長さ約62センチ、重さ約8・2キロ)、手りゅう弾など。重さが約13キロに上る砲弾もあった。

 発見地域は岡山や倉敷、総社、真庭市などさまざま。畑の土の中から出てきたり、旧家を取り壊す際に見つかったりした物が多く、いずれも信管や火薬が失われていて爆発の危険性はなかった。

 昨年中の届け出は22件57発。例年、年間20~30件に上り、民有地のほかに、道路の工事現場で見つかるケースもある。また、13旅団によると、中国地方の他の4県でも毎年のように報告があるという。いまだに砲弾の発見が相次ぐ背景について、13旅団は「それだけ多くが製造され、理由は定かでないが各地に出回っていたのだろう。激しい空襲に見舞われた影響もある」と推測する。

 砲弾は通常、届け出を受けた地元の警察署員が現物を調べ、陸上自衛隊に情報を提供。直ちに危険性がない場合は、警察で一時保管し、後日、陸上自衛隊が回収して処理する。

 県警や13旅団は「爆発するか、しないかの判断を素人がするのは難しい。発見したらすぐに警察に通報してほしい」と呼び掛けている。

最終更新:8月13日(土)10時30分

山陽新聞デジタル