ここから本文です

「貧乏揺すり」が脚の動脈疾患予防に 研究

The Telegraph 8月13日(土)12時0分配信

【記者:Sarah Knapton】
「貧乏揺すり」をしていると、長時間座位を保つことがもたらす甚大な弊害を予防し得ることが分かった。

 米国の科学者らが、長時間にわたって脚への血流が停滞することで起こる動脈疾患を、膝を細かく動かす貧乏揺すりによって予防できることを発見した。

 動脈疾患は、組織の壊死(えし)や壊疽(えそ)を招き、体の部位の切断を余儀なくする恐れもある。

 ミズーリ大学(University of Missouri)の研究者らは、座っている時に貧乏揺すりをすると血行が良くなり、脂肪プラーク蓄積防止に効果があることを見出した。

 今回の研究を主導したハウメ・パディージャ(Jaume Padilla)助教授(栄養学・運動生理学)は、「テレビで好きな番組を見続ける時やパソコンで仕事をしている時など、多くの人は何時間も続けて座ったままでいる」と指摘。「貧乏揺すりによって少し脚を動かすことで、長時間の座位による脚の血管機能低下を防げるのかどうか、調べたいと思った」としている。

 パディージャ博士によると、「脚を少し動かせば下肢への血行促進になるとは見込んでいたが、動脈機能の低下予防にも役立つことが分かって少なからず驚いた」という。

 研究では、健康な男女11人の脚の血管機能を、3時間連続座位の前後で比較した。被験者には座っている間、片脚は1分間貧乏揺すりした後4分間休ませ、もう一方は全く動かさないように依頼した。

 その結果被験者らは、1分間に平均250回脚を揺り動かしていた。膝の裏の動脈の血流を調べたところ、揺すった方の脚の血流は大幅に改善されたが、動かさなかった方の血流は弱まった。

 パディージャ博士は、「立ったり歩いたりして、座っている時間をできるだけ細切れにすべきだ」「歩くという選択肢がない場合は、貧乏揺すりでも構わない。少しでも動かした方が、全く動かないより良い」とアドバイスしている。

 脚の動脈疾患を患っている人は、他の血管も詰まっている可能性が高いことから、心臓発作を起こすリスクも高くなる。

 この論文は、米専門誌「生理学ジャーナル(Journal of Physiology)」の「心臓・循環生理学(Heart and Circulatory Physiology)」に掲載された。【翻訳編集】AFPBB News

最終更新:8月13日(土)12時0分

The Telegraph