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<リオ五輪>ここまでになるとは…柔道“銅”羽賀、原点は川越の道場

埼玉新聞 8月13日(土)10時31分配信

 「龍之介、よくやった」―。リオデジャネイロ五輪柔道男子100キロ級で12日(日本時間)、銅メダルを獲得した羽賀龍之介選手(25)。幼少期に柔道の基礎を学んだ埼玉県川越市の道場からも、努力をたたえる声が聞かれた。

 羽賀選手が柔道人生をスタートさせたのは、県内に住んでいた幼稚園のころ。父親に連れられ、光武館笹田道場(川越市岸町)の門をたたいた。「とても素直で優しい子。試合では緊張せずに隣の人と話をするなど、ものおじしない子でしたね」。道場館長の笹田裕さん(65)は振り返る。元柔道選手の父親と元競泳選手の母親の遺伝子を受け継ぐ羽賀選手。「運動神経がいいな」。そんな印象もあったという。

 右組を教える道場もあるが、ここでは伝統的に左組を教えている。羽賀選手もその一人。得意の内股もここで学んだ。

 小学3年で横浜市に転居。道場も新たな場所へ移った。笹田道場で過ごしたのは約3年半。羽賀選手の柔道人生の原点ともいえる。「センスもあったけど、ここまでになるとは」。笹田さんも驚く。

 3月に左膝のじん帯を痛めるなど、けがに悩まされた。本人はそれを言い訳にしないが、「けがもあり、調子も良くなかったかな」。笹田さんは代弁する。それでも、五輪の歴史に名を刻む銅メダル。「ここまでやって、ほっとした。まず一番にお疲れさまと言いたい。けがもあり、試合勘も少ない中でよくやった」。笹田さんはかつての教え子の成長に目を細めた。

最終更新:8月13日(土)10時31分

埼玉新聞